2019-07-14 07:53 AM
皆様
日々、お世話になっております。
JTAPIアプリケーションを経由してCTIポートをコントロール(電話発信等)する仕組みを
勉強中でいくつか質問がございます。
CTIManagerのサービスパラメータ部分の設定で以下4パラメータについて
ガイドやヘルプ等確認致しましたがいまいち、腹落ちしない状態でございます。
●「Maximum CTI Connections」
1CTIManager毎にサービスごとに受け入れられるCTI接続の最大数?でしょうか
JTAPIアプリケーションの同時通話制限が500通話だとした場合は、JTAPIアプリケーションとCTIManager間で
MAX500リクエスト(同時通話)が発生すると想定しています。
上記想定の場合、デフォルト800にしておけば、JTAPIアプリケーションからCTI接続できない、ということは
発生しないということでしょうか?
●「Maximum Simultaneous CTI Connections」
JTAPIアプリケーションからの要求を同時にさばける数を思っております。
それであれば、上限値の100にしたほうが同時にさばける数が増えるかと思っています。
その認識でよいでしょうか、また上限値にするリスクなどございますでしょうか。
●「Maximum Devices Per Provider」
●「Maximum Devices Per Node」
CUCM上登録されているCTIポートが7500台なので7500にしたほうが良いのでしょうか。
どういう利用用途または根拠を基にここの値を決めていいのか、判断に困っております。
まだまだ理解が足りず、説明にもなっていないことは承知しておりますが
何卒よろしくお願いします。
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2019-07-15 12:34 AM
CTIの理解およびサイジングについては Cisco Unified CM システムガイドとSRND をご参照されることをお勧めします。
また、大規模となるとUC Sizing Tool への入力も検討をしてください。パラメータの理解はそれぞれ正しいと考えますが、その数値が適切かどうかはアプリの作り込みの仕方、全体のサイジングに影響します。
ーー
Maximum CTI Connections: This parameter specifies the maximum number
of CTI connections that are accepted per CTIManager.
Use a higher value when you want to increase the number of applications
that connect to CTIManager.
Use a lower value when you have a heavy load on the system and want to
reduce the number of applications that connect to CTIManager.
This is a required field.
Default: 800
Minimum: 1
Maximum: 10000
Maximum Simultaneous CTI Connections: This parameter specifies the
maximum number of CTI connection requests that can be processed
simultaneously by CTIManager.
This is a required field.
Default: 16
Minimum: 1
Maximum: 100
CTIManager には、CTI スーパープロバイダー機能とともに使用される、次の 2 つの詳細なクラスタ全体のサービス パラメータが用意されています。
Maximum Devices Per Provider:このパラメータは、1 つの CTI アプリケーションが開くことのできるデバイスの最大数を指定します。 デフォルト値は 2000 デバイスです。
Maximum Devices Per Node:このパラメータは、Cisco Unified Communications Manager システム内の任意の CTIManager ノード上ですべての CTI アプリケーションが開くことのできるデバイスの最大数を指定します。 デフォルト値は 800 デバイスです。
設定した限度を超えた場合、CTI がアラームを生成しますが、アプリケーションは追加デバイスの処理を続行します。 CTI スーパープロバイダーの詳細については、ユーザ管理と CTI で制御するデバイスを参照してくださ
ーー
上記からまず、CTI アプリケーションをスーパー プロバイダー アプリケーション にするかどうかが今回のパラメータの判断材料の一つとなります。スーパー プロバイダー アプリケーション にすることによりアプリケーションはすべてのCTI管理可能なデバイスを見ることができますが、その分CTIに限らず、呼制御全体へのサイジングへの影響を考慮に入れる必要があります。
よろしくお願いします。
2019-07-15 05:39 PM
岩岸様
ご返信ありがとうございます。
パラメータの解釈について大きくズレがないことは安心しました。
またリファレンスガイドのご案内、呼制御全体のサイジングを考慮すべき部分は大変、勉強になりました。
今回はアプリケーションユーザにStandard CTI Allow Control of All Devicesを追加するため、スーパープロバイダーアプリケーションにする予定です
質問に質問が重なってしまい、申し訳ないです。
●「Maximum Devices Per Provider」
●「Maximum Devices Per Node」
この2つの”1 つの CTI アプリケーションが開くことのできるデバイスの最大数”という表現部分が
どのような状態なのかまだ理解に苦しんでおります。
※開く=Maximum Devices Per Provider = 1アプリケーションユーザがCTIManagerへ命令(開く?)できる最大数?
Maximum Devices Per Node = 1CTIManagerが処理(開く?)できる最大数?
そうであったとすると、CTIポートが7,500デバイスあったとしても、同時に500しか使えない設計であれば、
上記パラメータはデフォルトでも問題ないであろうと想定しましたが、理解間違っておりますでしょうか。
・1アプリケーションユーザが命令できる最大数?(Maximum Devices Per Provider?)=2,000デバイス
・1CTIManagerが処理できる最大数?(Maximum Devices Per Node?)=800デバイス
●「Maximum CTI Connections」
これが発信など実際の制御という解釈だと、上の2つはどういう状態なのかなと思います。
registの数の設定は別にあるのは確認しております。
お忙しいところ、恐縮ですがよろしくお願い致します。
2019-07-16 02:12 PM
こんにちは。シスコ提供のAPIを利用する開発者のサポートをしている大園と申します。
ご質問内容への回答をまとめます。
Cisco JTAPI利用前提での回答になります。
■ 「Maximum CTI Connections」「Maximum Simultaneous CTI Connections」に関して。
「Maximum CTI Connections」は、Cisco Unified CMクラスタに接続するアプリケーションの最大数です。
JTAPI、Javaの観点では、Providerのインスタンス数とほぼ同じ意味です。
多くの場合は、JTAPIを実行するアプリケーションのプロセスの数とも一致します。
(一般的には、1プロセスにProviderは1インスタンスのため)。
通常は、JTAPIアプリの生存期間中、
[JTAPIアプリ] <-> [CTI Managerサービス]
間は、TCP接続が維持されるので、この同時に存在しているTCPのコネクションの最大数です。
JTAPIアプリを、アプリケーションサーバ上で動作せるのであれば、
この数が問題になるケースはほぼ、ないと思います。
意識する必要があるのは、JTAPIアプリを各ユーザのPC上などで動作させる場合で、
ユーザ数が設定値を上回る場合です。
※ ただし、JTAPIアプリを各ユーザのPC上で動作させる設計は避けた方がよいです。
JTAPIアプリを、アプリケーションサーバ上で少ないインスタンス(通常はアプリにつき1インスタンス)で設計するのが好ましいです。
「Maximum Simultaneous CTI Connections」は、
「同時に受付可能なJTAPIのログインリクエストの数」になります。
上記の、TCP接続が「作られるとき」に関係する設定になります。
JTAPIの観点では、JtapiPeer.getProvider()が呼ばれた後の、短い期間のみに影響する設定です。
JtapiPeer.getProvider()が呼ばれると、
[JTAPIアプリ] <-> [CTI Managerサービス]
間で、TCPのセッションが作られて、Providerの接続用文字列で指定されたユーザの認証や、
各種初期化処理が行われます。
これらの初期化処理が同時に実行できる数の設定になります。
現在サポート期間中のUnified CMの場合は、この数を超えると、
初期化処理の待ち処理が入るので、超えた分の初期化に時間がかかる場合があります。
こちらの設定に関しても、
JTAPIアプリを、アプリケーションサーバ上で動作せるのであれば、
この数が問題になるケースはほぼ、ないと思います。
■「Maximum Devices Per Provider」、「Maximum Devices Per Node」に関して。
「Maximum Devices Per Provider」は、
JTAPIのProviderの1インスタンスあたりで監視、制御する電話機の最大数の設定です。
「Maximum Devices Per Node」は、上記のうち、電話機が登録されているUnified CMサーバあたりの最大数になります。
JTAPIで監視、制御していない電話機はこの数字には影響されません。
この数字を超えた場合は、Realtime Monitoring ToolやSyslogなどにアラームが通知されます。
エラーが発生して電話機の監視、制御ができなくなるわけではありません。
また、この設定は、Super Providerを意図したものになります。
Cisco JTAPIの場合は、Super Providerは、
CiscoProvider.createTerminal()、CiscoProvider.deleteTerminal()を呼び出すようなケースを指します。
Super Providerの機能は、JTAPIで利用するアプリケーションユーザには、電話機を関連付けせずに、
JTAPIアプリケーションから動的に電話機の関連付け、解除を行う機能になります。
アプリケーションがJTAPIで制御する電話機を動的に管理するので、
過剰に動的関連付けがなされた場合に、アラームを通知する仕組みのための設定項目になります。
※ Super Providerは、よほど明確な理由がない限りは、利用することはお勧めしません。
よほどの理由がない限り、
Unified CMの設定にて、アプリケーションユーザに、利用する電話機の関連付けをして利用する方を強く推奨します。
設定で利用する電話機の関連付けする方法の場合は、
UC Sizing Toolで事前に計算した値を参考に、サーバの選定や、
関連付けがなされているので、より課題は少なくなる傾向にあります。
CiscoProvider.createTerminal()、CiscoProvider.deleteTerminal()を呼び出さないのであれば、
セキュリティ上の観点からも、
[Standard CTI Allow Control of All Devices]権限は付与しないように設定します。
なお、APIに関しては、以下の「DevNet & プログラマビリティ」コミュニティもございます。
https://community.cisco.com/t5/-/ct-p/jp-devnet
以上、よろしくお願いします。
2019-07-26 10:05 PM
大園様
お世話になっております。
阿部でございます。
大変理解が深まりました、ありがとうございます。
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