2018年11月5日 (初版)
TAC SR Collection |
主な問題 |
Cisco Unified Communications Manager (Unified CM) で cmoninit というプロセスの CPU 利用率が高くなる問題が報告されています。
|
原因 |
Jabber から Unified CM に対して送られる UDS のリクエストが原因の可能性があります。Jabber の連絡先ソースとして AD のような LDAP ディレクトリの代わりに Unified CM を使用する場合、連絡先の解決のために Jabber から Unified CM に UDS リクエストを送信します。連絡先ソースや UDS に関する不明点があれば、以下のドキュメントをご参照ください。
Jabber の連絡先ソース
多くの UDS リクエストに対応するために、cmoninit というデータベース関連のプロセスにより処理が増え、cmoninit の CPU 利用率も増加します。Unified CM 側で UDS リクエストを受信する際には、tomcat サービスの localhost_access_log に以下のような GET /cucm-uds/ 出力が見られます。
... - - 8443 GET /cucm-uds/private/user/tim/device/../supportedFeatures HTTP/1.1 404 19 43
... - - 8443 GET /cucm-uds/users HTTP/1.1 200 188 16625
... - - 8443 GET /cucm-uds/users HTTP/1.1 200 188 16940
... - - 8443 GET /cucm-uds/users HTTP/1.1 200 188 16881
|
解決策 |
Jabber for Windows から送信する UDS リクエストの数を減らすために、以下のソフトウェア不具合が登録されています。一方で、Jabber for Mobile には改善がすでに含まれているため、登録済みのソフトウェア不具合がありません。 CSCuj02176 CSCur89604
また、Unified CM 側で受信した UDS リクエストを効率的に処理するために CSCuy74098 という改善が登録されています。
不具合が修正された Jabber と Unified CM バージョンにアップグレードしてください。
もし、上記のソフトウェア不具合が修正されている Jabber 及び Unified CM のバージョンを使用されている場合、UDS を利用する Jabber 端末をできるだけ CDI/EDI を利用するように構成変更をご検討ください。Expressway 経由で接続する Jabber は UDS しかサポートしませんが、社内 WiFi 接続の Jabber であれば、UDS の代わりに CDI/EDI の LDAP 連携が推奨されています。
|
備考 本ドキュメントに記載された不具合は、Bug Search Tool でも確認できます。