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DCNhowtoAdmin
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ACI 4.0(1)以降ではスケーラビリティに制約があるものの仮想アプライアンス版のAPICである Virtual APIC (以下 vAPIC) の利用が可能となりました。従来、ACIは検証や評価目的の場合を除き、APICは3台以上でのクラスタ構成で利用することがサポート要件として規定されていましたが、vAPICを利用する場合には物理APIC (Phyiscal APIC, 以下 pAPIC) は1台のみの構成での本番利用がサポートされるようになります。

 

2019/5時点では、vSphere 6.5以降で展開可能なOVAをcisco.comよりダウンロード頂くことが可能です。1台のpAPICと2台のvAPICを組み合わせる構成がサポートされています。Spine x2台、Leaf x4台までの小規模環境のみがサポートされており、Tenant数やBD, EPG数などについても制限があります。詳細は利用バージョンのVerified Scalability Guideを参照下さい。

 

2019/5時点では、vAPIC利用構成においてMulti-Pod, Remote Leaf, GOLF, Virtual Podなどの利用はサポートされていません。しかしACI 4.1からMulti-Podとの組み合わせはサポートされました。

 

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vAPIC展開前に、pAPICによるFabricの初期Discoveryと構成が完了している必要があります。また、vAPICを配置するESXiホストは対象ACI FabricのLeafに直接接続されている必要があります(FI経由のBladeサーバなどでも可)。2019/5時点で、vAPICはESXiホストのローカルストレージで構成されたデータストアへ展開する必要があり、vMotion, DRS, HAなどはサポートされていません。

 

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vAPICはpAPICと同様にOOBネットワーク(ACI Fabricに依存しない管理ネットワーク)と、ACI FabricのInfra VLANの両方に接続する必要があります。そのため、vAPICを展開するESXiホストが接続しているLeafインターフェイスに紐付けられているInterface Profileには、Infra VLANが有効化されているAEPが紐付けられている必要があります。

 

vAPICを展開するESXiホストの仮想スイッチは、VMM Domain連携していてもいなくても構いません。標準仮想スイッチ、分散仮想スイッチのいずれでも構いません。VMM Domain連携したvDSを利用している場合は、[Configure Infra Port Groups]のチェックボックを有効にすることにより、自動的にInfra VLANに紐付いたポートグループが作成されます。

 

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vAPICの展開時には、pAPICが正常に可動している必要があります。また、vAPIC展開時には既存APICで生成された APIC Passphrase の設定が必要となります。APIC Passphraseは60分毎に再生成されているため、vAPICのインストール時には注意が必要です。vAPICの展開中にAPIC Passphraseが変更されてしまった場合には、vAPICの既存APICクラスタへの参加が正常に完了しません。そのため、30分以上(可能であれば45分以上) Expireまでに時間があるタイミングでvAPICの展開を実行されることを推奨します。

 

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vAPICはOVAを用いて展開するか、要件を満たす仮想マシンを作成の上でAPIC ISOを用いて展開することが可能です(OVA利用を推奨)。OVAを用いて展開する場合は、一般的なOVAを用いた仮想アプライアンスの展開と同様の手順となります。

 

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ネットワークの構成では、OOB NetworkとInfra Networkを間違えないように指定して下さい。初期構成時に適切な接続性が構成されないと、vAPICのAPICクラスタへの参加が正常に行われません。

 

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vAPICの場合、pAPICとは異なりCLIによる初期構成は必要ありません。OVAファイル展開時のCustomize templateパラメータとして指定します。pAPICでの構成と合わせる必要があるパラメータがあるため、入力ミスにはご注意下さい。

 

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OVAの展開が完了後、vAPICを起動すると自動的に初期構成が実行され、APICクラスタへの追加までが自動的に行われます。以降の管理は、vAPIC / pAPIC の違いに関係なく行っていただくことが可能です。アップグレードやメンテナンスについても、違いはありません。APICクラスタ構成後に何らかの理由でpAPICが停止しても、vAPIC x2台で継続的にACI Fabricを管理頂くことが可能です。

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Virtual APICについては、公式ガイド TechNote として、以下の [Cisco Mini ACI Fabric and Virtual APICs]が公開されていますので、合わせて参照下さい。

https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/switches/datacenter/aci/apic/sw/kb/Cisco-Mini-ACI-Fabric-and-Virtual-APICs.html

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