はじめに
Wireless IP Phone のソリューションにおいて通話品質の問題が発生した場合、
WLAN 環境の調査を行うことになります。
WLAN 機器(AP/WLC)が、Wireless IP Phone Deployment Guide に準拠して
正しく設定されているか、WLANの電波環境(電波強度、SNR等)の品質が
維持されているかの確認を行います。
電波環境の厳密な調査は、スペアナ等の専用ツールを用いて実施されますが、
このドキュメントでは、CP-7925G の Site Survey (サイト調査) 機能を用いた
簡易な電波環境の調査方法について説明します。
1.ネイバーリストの表示
CP-7925G が現在接続している AP、隣接する AP の情報は、ネイバーリストを表示して
確認できます。
ホーム画面から 設定 > 6.ステータス > 5.ネイバーリストの順に選択すれば、
対象SSIDのAP をリストで表示できます。


2.Site Survey (サイト調査) の実施
CP-7925G で SiteSurvey 機能を実行すれば、より詳細の電波状況を調査することが
できます。
設定画面から、 6.ステータス > 6.サイト調査の順に選択し Site Survey 機能を
実行します。CP-7925 の Site Survey 機能はオフラインで実行されるため、
CP-7925G は一時的にWLANから切断さされます。
調査したいチャンネル(Ch.)、AP名を選び、サイト調査を実行します。

3.サイト調査 (Site Survey) の結果の表示
Site Survey の結果は、CP-7925 の画面に表示されます。
AP/WLCのDataRates(基本レート、オプショナルレート)、DTIM期間、U-APSD、
プロキシARP、Admission Control (AC:ビデオ、AC:ボイス)等の設定が、
正しく設定されていることを確認します。
音声品質を確保するには、対象のAPに接続した際に電波強度(RSSI)の値が
-67dBm以上になるように設計されている必要があります。


また、Site Survey の結果は、CP-7925G の WEBインタフェースで取得する
ことができます。
CP-7925 の WEBインタフェースへ ”admin” としてアクセスするために、
Unified CM Administration の Phone Configuration の設定画面で、
Web Access を Read Only (または Full ) に変更し、Admin Password を
設定します。
(設定変更を有効にするために、Save、Apply Config、Reset を実行します。)

(備考:CP-7925GでSiteSurveyを実行するためにSetteing Accessは有効にします。)
Phone Configuration の設定画面で、CP-7925G のIP Address をダブルクリックし
CP-7925G の WEBインタフェースにアクセスします。

CP-7925G の WEB 画面で “SITE SURVEY” ボタンをクリックし、”admin” として
ログインします。


事前に CP-7925G で実行した、Site Survey の結果が表示されます。


まとめ
CP-7925G の Site Survey (サイト調査) 機能を使用すれば、簡易な電波環境の
調査を実施できます。
通話品質を改善するのは、その調査結果をもとに、AP/WLCの設定、配置等を
見直しを行います。
より詳細の調査が必要が必要な場合は、専用ツールを用いて実施することに
なります。