概要
ACI Fabric Discovery を行う事で、Leaf, Spine の検出、スイッチ間のルーティング交換で使用される IP 設定等は行われました。これに加えて、サーバ等を接続する Leaf のアクセスポートの設定(1G or 10G, CDP 有効, LLDP 有効等)が必要です。ACI では、Access Policy を使用して、Leaf のアクセスポートの設定を行います。
Access Policy とは
Access Policy の設定は、Fabric タブの配下 Access Policies で実施します。
設定の流れは、大きく4つに分かれます
- Interface Policy: インターフェースのスピード, CDP やLLDPの有効・無効といった各項目
- Interface Policy Group: Interface Policy のあつまり
- Interface Profile: Interface Policy を、どのインターフェースに関連付けるか
- Switch Profile: Interface Profile を、どのスイッチに関連付けるか
Interface Policy の作成
Interface Policy は、インターフェースのスピード, CDP やLLDPの有効・無効といった各項目を指定しています。Fabric > Access Policies > Policies > Interface に各 Interface Policy を設定できます。各 Interface Policy には、default が既に設定されています。
default の Link Level (インターフェースのスピード) が10G のため、今回は1G の Interface Policy を作成します。Fabric > Access Policies > Interface > Link Level を右クリックして"Create Link Level Policy" を選択します。Interface Policy の名前を入力し、Speed 1G を選択します。
同様に、CDP は default で disable のため、CDP enable の Interface Policy を作成します。Fabric > Access Policies > Interface > CDP Interface を右クリックして"Create CDP Interface Policy" を選択します。Interface Policy の名前を入力し、Enabled を選択します。
Interface Policy Group の作成
Interface Policy をまとめたものが、Interface Policy Group です。先ほど作成した Link Level Policy:1G, CDP Interface Policy:CDP-enable を使用した Interface Policy Group を作成します。
Fabric > Access Policies > Interfaces > Leaf Interfaces > Policy Groups > Leaf Access Port を右クリックし "Create Leaf Access Port Policy Group" を選択します。Interface Policy Group の名前を設定し、プルダウンから Link Level Policy を 1G、CDP Policy を CDP-enable に設定します。選択していない箇所は default になります。
Interface Profile の作成
Interface Policy Group を作成したら、それをインターフェースに割り当てる必要があります。まず、Interface Profile でインターフェースを指定し、次に Switch Profile でスイッチを指定します。そうすることで、特定のスイッチの特定のインターフェースに Interface Policy Group を割り当てることができます。
Fabric > Access Policies > Interfaces > Leaf Interfaces > Profiles を右クリックし "Create Leaf Interface Profile" を選択します。Interface Profile名を入力し、 "+"ボタンをクリックします。
Access Port Selector 名を入力し、Interface IDs で選択する Interface を指定します。続いてプルダウンから Interface Policy Group を選択します。今回は、1/11-18, 1/21-28 のインターフェースに先ほど作成した Interface Policy Group:1G を関連付けます。
Switch Profile の作成
最後に、Interface Profile をどのスイッチに適用するかを設定します。Fabric > Access Policies > Switches > Leaf Switches > Profiles を右クリックして "Create Leaf Profile" を選択します。Leaf Profiles 名を入力し、Leaf Selectors で、スイッチを選択します。ここではLeaf3 (103) を指定しています。
どの Interface Profile を割り当てるかを選択し、Finish をクリックします。
これで、Leaf3 (103) の 1/11-18, 1/21-28 に 1G, CDP-enable の設定が行えました。
それ以外は default の設定ですので、例えば LLDP も有効です。