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Eri Mizuno
Community Manager
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emizuno_0-1687239890252.jpeg人物紹介
山本 大輔(Daisuke Yamamoto)
CX Centers Japan 所属、データセンターチームにて Nexus/ACI 製品担当として日々ケース対応やサポートにあたっている。本プロジェクトではデータセンターセクションのチームリーダーとしてメンバーをまとめながら執筆を担当。

佐藤 剛史(Takeshi Sato)
CX Center SaaS TAC Global Webex Meeting 所属、Webex 関連のケース対応業務を絶えず行いつつ情報発信活動にも専心中。本プロジェクトではコラボレーションパートのうち新設章であるクラウドパートの執筆を担当。

水野 恵理 (Eri Mizuno)
シスココミュニティマネージャー。本編インタビューの聞き手。

 

水野(以下「水」): 前回の PM に続きまして、本日はエンジニア編パート 1 として「ネットワークエンジニアの教科書 改訂三版」の出版プロジェクト共同執筆者の中からデータセンター担当の山本さん、コラボレーション(クラウド)担当の佐藤さんの 2 名をお迎えしてお話を伺います。山本さん、 佐藤さん、 よろしくお願いします。

山本(以下「山」)、佐藤(以下「佐」): よろしくお願いします。

 

プロジェクトに携わるきっかけ

水: 前回 PM 編のインタビュー を実施したんですが、今日はそれぞれのテクノロジーからエンジニア目線でのお話を伺っていこうと思っています。今日はその第一回目で個人的に非常に楽しみにして来たんですけれども、まず最初にこのプロジェクトに共同執筆者として参加することになったきっかけについてお話しいただけますか?

山: 上司からプロジェクトメンバーの募集について話があり、これは面白そうだなと思って手をあげました。4 年前の第二版のときは(話があったかどうか)記憶がないのですが、今回の募集は本の出版ということが自分にとって目新しかったことと、著者として名前がクレジットされることも魅力の一つだったと思います。 あと、第三版ってことは正直なところ一から書くより楽そうだなと(笑)

水: 確かに(笑)書籍の著者としてお名前が残るのはやりがいありますよね。佐藤さんはいかがですか?

佐: これ言って良いのかな、上司から「クラウドは佐藤さんでしょ」と名指しだったので自分に選択権はないと(笑)というのは半分冗談で、今回の第三版からクラウド領域をカバーするにあたって信頼して推薦いただいたと思っています。発信したいことは常にいくらでもあるし、こういう(書籍出版の)機会って巡り合わせだなと思って、もう二つ返事、即決でした。「わかりました、やります!」みたいな(笑)

水:佐藤さんの志向とマッチしたんですね。(無茶?)振りも含めて良い上司ですね(笑)

佐:はい、感謝してます。でもやりたいことが多すぎていつも時間が足りない(笑)

 

執筆に際して心がけていたこと

水:それでは早速ですが、本書の各ご担当のパート執筆中に心がけていたことについてお話を伺っていきたいと思います。最初に山本さん、どんなことを意識して取り組まれましたか?

山: まず前提として、ネットワーク技術の進化というのが早いんですよ。例えばポート速度一つとってみても 4 年前の第二版発行時と比べると格段に違うわけで、それこそ指数関数的に進化の速度が加速しているのを日々体感していたので、できるだけ最新の内容を正確に提供できるようにすること、教科書なので汎用性と一貫性を担保することを優先して考えました。シスコ独自の言い回しや表現なども避けましたね。

水: ありがとうございます、何か記憶に残っている苦労エピソードとかありますか?

山: そうですねえ、個人的に苦労した印象はないです(笑)メンバーがしっかりしてたので手がかからなかったんですよ。データセンターチームからは最終的に 4 名の希望があってその全員が参加できたんですけど、その中で自分はチームをリードする役割だったので、他のテクノロジーとの連携や自チームの進捗管理も行っていました。そのあたりは執筆以外の負荷としてはあったかな。

水:プロジェクト全体とデータセンターチームをつなぐコーディネーター役だったわけですね。佐藤さん、コラボレーションのほうはいかがでしょう?どんなことを心がけていたんですか?

佐:実際に(本を)見ていただくと明確なんですけど、クラウドとオンプレの違いをわかりやすくまとめることと、あと山本さんがおっしゃるように教科書という性質上、汎用性という点にアンカリングして、特にシスコのバイアスがかからないようには意識したと思います。プロジェクト全体として、特定の製品や企業に偏った書き方はしないようにしていました。あと、クラウド製品の普及がここ最近ドラスティックに進んだ背景もあり、シスコの Webex や他社の有名どころの Web 会議製品で言うと Microsoft Teams とか Zoom などに共通している技術について改めて調べる時間は必要でしたね。実際ドラフトし始めるまでに 2-3 か月くらいかけたかな。でも書籍という形でチャレンジできるのは楽しかったですね。あれ、楽しかったって話で良かったんでしたっけ(笑)

水:お二人とも苦労した裏話ってないんですね、ちょっと期待していたんですけど(笑)

佐:そっか(笑)あれ、そういえば山本さん、あれがあったんじゃないじゃないですか?表記ゆれの話。

 

このプロジェクトから学んだこと

水:その「あれ」(表記ゆれの話)聞かせていただけますか?(やっぱりあった!)

佐:あれはですね、結構執筆も進んでレビュー段階になったときかな、「ルーターなの?ルータなの?根拠となるガイドラインは?」みたいな話で。その、単語の語尾を伸ばす伸ばさないっていうのがあるじゃないですか、そこでみんな思ってることが違ったんですよ。あと細かいですけど全角と半角の間に半角スペースは入るのか?とか。あれ結構みんなで盛り上がってましたよね。人が集まるってこういうことかって(笑)

山:あったあった、用語の記載の統一ですね。あれは意見が割れた(笑)

佐:やべ、今から一字一句レビューするのこれ、みたいな。でも意地でもやらなきゃって思ってました(笑)

山:そうそう、こういうところで意見違うんだなって。でも新しいこと、知らなかったことを学べたっていうのは良い機会でしたよね。一つのものを作っていくために意思統一して、色々な人たちと連携を取りながら進めることがプロジェクトを成功させるためには大事だなと。これは組織横断プロジェクトならではの話で、日常業務にない多様性というものを感じられて、視野が広がったように思います。

佐:確かに。お互いに近しいところも違いも認識できましたよね。仲間のふだん見られないような一面や魅力が垣間見れたのは大きかったです。違いと言えばあともう一つ思い出したんですけど、日本語の使い方というか文体についてもね、ユニークな意見があったんですよ。書き手がカジュアルに書いてみるのも面白いんじゃないかとかね。発信の仕方一つ取っても考え方は十人十色だし、19 人もいるとそれぞれ信念や経験もだいぶバラエティに富んでいて意見がぶつかることもあったかな。

水:(文体のお話しについては)勝手にジェネレーションギャップを想像して聞いてました(笑)それって、むしろこのプロジェクトチームが健全に機能してたってことですよね。うらやましいです。

佐:そうですね、それは本当にそう。健全なぶつかり合いはむしろ相互理解っていう収穫につながりましたね。

 

プロジェクト中の上司や同僚の反応について

水:ところで、執筆中はそれなりに時間を割かれたと思うんですけど、上司や同僚の理解やサポートって得られてましたか?

山:そうですね、上司とは定期的に話す機会があって応援いただいていたので、チームのリードとして職責を果たせるよう理解は得られていたと思います。同僚に関しては(このプロジェクトがあることを)なんとなく知っていたっていう感じじゃないかな(笑)TAC ってテクノロジーごとの縦割り組織なんですよね。それが最近オフィスワークが減ったことでお互い携わっているプロジェクトの話をすることってさらに減ってしまったかもしれないですね、横のつながりが薄れてきた感というか。もちろん、理解が得られなかったっていう話ではなくて互いに尊重してたっていうことだと思っています。

水:山本さんはリーダーだから良い距離感だったかもしれないですね。見方を変えると、このプロジェクトはふだん所属しているチームを超えて違う人たちと交流できる機会でもあったわけですね。上司から名指しされた(笑)佐藤さんのほうは周りの理解やサポートについてはいかがでしたか?

佐:たぶん山本さんと似ている状況かなと思っていて、それはシスコの文化の良いところでもあるんですよね。自分が手を挙げた以上は何事も責任持って取り組むっていうことに対して、わかったじゃあ頑張ってねって見守ってくれるというか、サポートが必要な時にきちんとアラートあげられるような環境は整っていたと思います。同僚に関しても、情報収集など依頼すると快く協力してくれて、そういったチームワークを容認されていたことも含めて理解があったと感じています。

水:まさに Great Place To Work に認定されたシスコですね(これ忖度したかも・・)ところでこのプロジェクト、社内の各方面でアワード受賞されていましたよね。Japan APJC の表彰はわたしもライブで見ていました。

佐:そうそう、ありがとうございます!あれはやって良かったなって思った!

山:ですね、やって良かった!

 

読者の方へ この本から得てほしいこと

水:アワード受賞という結果は周囲の反応としては理想的ですね。さて、本日最後の質問となるんですけど、お二人から読者の方へメッセージをいただきたいのですが、みなさんにはこの本から何を得てほしいと思いますか?

山:そうですね、前述しましたけどネットワーク技術分野って追及しだすときりがない上に進化が速いんですよ。それを全部深く理解するのは難しいっていうのはみなさんご存じだと思うんです。ただ、この本 1 冊読んでおくと、ご自身の専門外のテクノロジー分野の方と対面してもある程度基礎がわかってコミュニケーションできるくらいにはなる、そう思ってます。もちろん普段の業務にも役立てていただきたいですね。

水:心強いメッセージですね、ありがとうございます。佐藤さんからはいかがですか?

佐:繰り返しになってしまうかもなんですけど、この本はシスコの各方面のエンジニアができるだけわかりやすい言葉でネットワーク技術について解説しています。私自身も熱い想いを持って執筆にあたりました。シスコ TAC エンジニアの知を結集して書き上げた本なので、この中からぜひ興味のある分野を見つけていただければなと。というか、まず読んでほしいです(笑)

水:お二人とも熱量がすごいです(笑)では、本当の本当に最後に一言!

山:ネットワークエンジニアの世界って本当に広いです。そこへ足を踏み入れたみなさん、頑張ってください!

佐:みなさんの先にあるキャリアパスは無限に広がっています。そしてこの本はその入り口に通じています。ぜひネットワークエンジニアとして一緒に頑張っていきましょう!

水:山本さん、佐藤さん、今日は色々お話を聞くことができて楽しかったです。ありがとうございました!

山、佐:こちらこそありがとうございました!

 

記事をお読みいただきありがとうございます。次回は< Vol 3.エンジニア編 パート 2 >をお送りする予定です。お楽しみに!

 

< Vol 1. プロジェクトマネージャー編 > は こちら
< Vol 3. エンジニア編 パート 2 > は こちら

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