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はじめに

本記事ではCisco Catalyst Center(旧:Cisco DNA Center)のバージョン2.3.5を使い、テンプレートをご紹介します。
※2024
年7月時点の情報を元に作成しております。

Cisco Catalyst Center について詳しくない方もいらっしゃると思いますので、まず最初にCisco Catalyst Center の概要をご紹介します。

 

Cisco Catalyst Centerとは?

Cisco Catalyst Center は企業内ネットワーク全体の管理を効率化・可視化できる、ネットワーク管理プラットフォームです。

Hiroyuki_Kobayashi_0-1697788657684.png

Cisco Catalyst Center をご活用頂くことで、以下のようなことを簡単に実現できます。

  • 有線・無線ネットワーク機器の一元管理及び可視化
  • 問題発生時における原因分析及び解決策の提示
  • 自動化機能によるネットワーク運用の効率化

 

テンプレートの概要

テンプレートは、CLIベースの設定をCisco Catalyst Center から一括投入する場合に使用する機能です。
VTL(Velocity Template Language)やJinja などのテンプレート言語を使用して変数を定義したり、繰り返し処理を定義したりすることもできます。
汎用的なコンフィグを作成し複数のデバイスに効率よく設定を投入することで、展開時間を短縮できます。

 

テンプレートハブ

テンプレートはテンプレートハブという機能で管理します。(バージョン2.3.5の日本語メニューではテンプレートエディタと表示されます)
テンプレートの作成やバージョン管理、エラー検出、シミュレーションなどを実行できるツールです。
変数を使用した場合は、シミュレーションを実行することでコンフィグに指定した値が正しく埋め込まれるかどうかを確認できます。
変数の定義方法は選択するテンプレート言語によって異なります。
VTLを選択した場合は「$変数名」、Jinjaを選択した場合は「{{変数名}}」で定義してください。
テンプレートが完成したら最後にCommit 処理を実行してください。

テンプレートの種類

テンプレートにはDay 0テンプレートとDay Nテンプレートがあります。2つの違いは下記の通りです。
・Day 0 テンプレート
 プラグアンドプレイ(ゼロタッチプロビジョニング)で使用するテンプレート
・Day N テンプレート
 インベントリに登録済みのデバイスに追加で設定を投入するテンプレート

プロジェクト

複数のテンプレートはプロジェクトにより整理されます。
プロジェクトはテンプレートを整理するフォルダと考えてください。
プラグアンドプレイで使用するDay 0 テンプレートは事前に用意された「Onboarding Configuration」というプロジェクトに保存する必要があります。

 

実装時の注意点

・Day 0 テンプレートはOnboarding Configuration プロジェクトに保存
・テンプレート言語により変数の表現方法が異なる
・テンプレートの編集が完了したらCommit 処理が必要

 

基本的なワークフロー

下記のワークフローでテンプレートを作成します。

・プロジェクトの作成
・テンプレートの追加
・テンプレートの編集

今回はCatalyst9300シリーズに投入するテンプレートを作成する流れをご紹介します。それでは、1つずつご紹介いたします。

 

プロジェクトの作成

ステップ 1 メニューアイコン(≡をクリックして、[ツール] > [テンプレート エディタ] の順にクリックします。

Hiroyuki_Kobayashi_0-1720763257918.png

 

ステップ 2 [Add] をクリックし、[New Project] をクリックします。

Hiroyuki_Kobayashi_1-1720763318828.png

 

 

ステップ 3 [Project Name] フィールドに一意な名前を入力し[Continue] をクリックします。( [Project Description] フィールドはオプション)

Hiroyuki_Kobayashi_3-1720763812359.png

 

ステップ 4 プロジェクトが作成され、左側のペインに表示されます。

Hiroyuki_Kobayashi_4-1720763856661.png

 

テンプレートの追加

プロジェクトに新しいテンプレートを追加します。

ステップ 1  メニューアイコン(≡)をクリックして、[ツール] > [テンプレート エディタ] の順にクリックします。

Hiroyuki_Kobayashi_5-1720763965478.png

 

ステップ 2 [Add] をクリックし、ドロップダウンリストから [New Template] をクリックします。

Hiroyuki_Kobayashi_6-1720764077039.png

ステップ 3 [Add New Template] 画面で次の項目を指定します。

[Template Name] :一意の名前を入力
[Project Name] :プロジェクトを選択
[Template Type]:[Regular Template] または[Composite Sequence]を選択
(Regular Template は標準テンプレートで、Composite Sequence は2 つ 以上の標準テンプレートを組み合わせた複合テンプレート)
[Template Language]:テンプレートの内容に使用する言語([Jinja] または [Velocity])を選択
[Software Type] :対象とするソフトウェアタイプを選択

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ステップ 4 [Device Type Details] エリアで、[Add Device Details] リンクをクリックします。

Hiroyuki_Kobayashi_1-1720766312473.png

 

ステップ 5 [Add Device Details] 画面で次の項目を指定し、[Add] をクリックします。

[Device Family] :テンプレートを適用したいデバイスファミリーを選択
絞り込みたい内容に応じて[Device Series] 、[Device Models] を選択

今回は[Device Series] からCisco Catalyst 9300 Series Switches を選択 

Hiroyuki_Kobayashi_2-1720766638349.png

 

ステップ 6 必要に応じて[Additional Details] エリアを選択し、[Continue] をクリックします。

特定のデバイスタグを設定したデバイスや、特定のソフトウェアバーションのデバイスにのみテンプレートを適用することができます。

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ステップ 7 テンプレートが作成され、[Templates] タブが表示されます。

Hiroyuki_Kobayashi_5-1720767012776.png

 

テンプレートの編集

ステップ 1 投入したいコンフィグをボックス内に入力し、[Save] をクリックします。

サンプルではテンプレート言語としてJinja を使用し、ホスト名を変数にしています。 

Hiroyuki_Kobayashi_8-1720767890731.png

  

ステップ 2 [Variables] タブをクリックし、テンプレートの変数を編集します。

変数の種類などを編集可能です。

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ステップ 3 [Simulation] タブを選択し、[Create Simulation] をクリックします。

デバイスにテンプレートを投入する前に変数が正しく動作するかを確認できます。

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ステップ 4 [Simulation Name] フィールドに一意の名前を入力し変数に入力したい値を指定して、[Run] をクリックします。

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ステップ 5 表示された画面で生成されたコンフィグを確認します。

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ステップ 6 [Provision Conflicts] タブでは、すでにCisco Catalyst Center から投入されたコンフィグとの競合状況を確認できます。

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ステップ 7 全ての作業が完了したらテンプレートをコミットするために、[Commit] をクリックします。

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まとめ

今回はテンプレートについてご紹介しました。実際にテンプレートを投入するにはネットワークプロファイルやプロビジョニング処理が必要です。詳細はCisco Catalyst Center Step By Step ガイド :ネットワークプロファイルとプロビジョニングを参照してください。

 

参考情報

Cisco DNA Center リリース 2.3.5 ユーザーガイド

Cisco DNA Assurance リリース 2.3.5 ユーザーガイド

Cisco Customer Success Channel (Youtube) 

 

 

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