Apple iPhone/iPad iOS10にて対応VoIP/Video アプリのみ DSCP を設定し、それ以外のアプリでは制限する機能 高速レーン (Fastlane) QoS マーキングが導入されました。Cisco Wireless 製品と Apple 製品の連携により実現します。
対応アプリとして、リリース済みのCisco Spark 、 Cisco Jabber の次期バージョンで利用可能です。 設定には iOS のプロファイルを利用します。プロファイルの生成には Meraki などの MDM の他、 Apple Configurator 2.3 が利用可能です。ここでは Apple Configurator 2.3 を利用した例を解説します。
Mac で Apple Configurator 2 をダウンロードします。

Apple Configurator 2 を起動します。
ファイル>新規プロファイル
を選択します。

一般タブを選択しプロファイルの名称を入力します。

WiFi メニューから構成をクリックします。

接続に利用する SSID を入力します。

高速レーンの QoS マーキングで QoS マーキングを制限する を選択します。
QoS マーキングを有効にする をそのままにし、 Apple オーディオ/ビデオ通話をホワイトリストに追加 の選択を解除します、

Apple オーディオ/ビデオ通話をホワイトリストに追加 を有効にすると、 Apple FaceTime にQoS マーキングされます。
ホワイトリストに Cisco Spark と Cisco Jabber を追加します。

ファイル > 保存 で適切な名前をつけ保存します。

プロファイルを適用するiPhone をUSB-Lightning ケーブルで Mac に接続します。
デバイスを選択後、追加からプロファイルを選択します。
先ほど生成したプロファイルを選択し、追加します。

iPhone 本体でプロファイルをインストールします。

警告が出ますが、インストールします。

完了します。
プロファイルの詳細でホワイトリストをチェックします。App ID の形式で表示されます。

以上で設定は完了です。なお、高速レーンの機能を使うには Wireless インフラ側の設定も合わせて必要です。詳細は下記を参照してください。
Cisco Wireless LAN Controller Software
- Optimized WiFi Connectivity and Prioritized Business Apps
- Enterprise Best Practices for iOS Devices on Cisco Wireless LAN