はじめに
Cisco Wireless Phone 840 および 860 は、WLAN上で VoIP 機能を提供する Android OS ベースの端末です。WLANとの接続に関する問題や通話品質に関する問題のトラブルシューティングでは、端末が接続しているAP、Channel、RSSI (Received Signal Strength Indicator) 等の情報を確認する必要があります。
このドキュメントでは、端末のGUIにてWLAN(AP)との接続情報を確認する方法を説明します。
1. Call Qualityアプリによる表示
下図の様に、端末にインストールされた Cisco社アプリの中から Call Qualityアプリを探して起動します。WiFi接続情報画面が表示され、SSID、BSSID、Channel、RSSI等の情報を確認できます。

右上の「⋮」ボタンを押すと、WLAN関連の設定画面に切り替わります。この画面では WiFiの 「低 RSSI しきい値」、「帯域選択方法」等を設定できます。電波の強度が低くなると音声品質が低下します。端末はRSSIの値が「低 RSSI しきい値」以下になると、より良い電波品質のAPを探し始めます。

自動帯域選択が選ばれている場合、2.4GHz、5GHzのすべてのチャンネルから自動的に割り当てられれます。

2.4GHz WiFi 帯域、5GHz WiFi 帯域 が選ばれている場合、使用するチャンネルを個別に選択できるようになります。使用しないバンド(帯域)やチャンネルを除くと、チャンネルスキャンを効率的に行えるようになります。


2. Daignosticsアプリによる表示
Daignosticsアプリでは端末のMAC addressを確認できます。WiFi Tests を実行すれば、スキャンした周辺のAPリストを表示できます。CP-840ではSSID、BSSIDの情報、CP-860ではそれに加えて受信信号強度が表示できます。


まとめ
Cisco Wireless Phone 840 および 860では、 Call Quality Settingsの画面でWLAN接続情報を表示できます。
WLANとの接続に関する問題や通話品質に関する問題のトラブルシューティングで活用してください。