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Hye Jeong Lee
Cisco Employee
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Cisco Unified Communications Manager Express(CME) shared line 基本設定

このドキュメントでは、Cisco Unified Communications Manager Express (以下 CME)のシェアドラインの設定手順について説明します。
CMEは中小規模のビジネス環境も想定した設計の上、各部署の代表電話等、回線を共有したい場合にはシェアドライン設定にてひとつの番号を複数のIP Phoneにアサインすることが可能です。


下記の設定例は2台のIP電話機で3333という内線番号をシェアドライン方式で共有する場合となります。

3333のDNについてephone-dn 3とephone-dn 4二つ作成し、2台のIP電話機に割り当てます。

3333にコールが入ったら、2台の電話機が同時に鳴りますので、電話機前のユーザーは誰でも自分の前の受話器を挙げて電話に出ることができます。

<基本設定 1. ephone-dn / ephone configuration>

!

ephone-dn  3  dual-line

  number 3333

!

ephone-dn  4  dual-line

  number 3333

!

!

ephone  3

  mac-address 0016.9D7A.1AF9

  type 7941

  button  1:3

!

ephone  4

  mac-address 0022.555F.68C7

  type 7971

  button  1:4

!

上記設定で、ephone-dnはdual-lineに指定しました。

この指定では、一つのephone-dnに対し、二つのチャンネルが利用可能になりますので、現在の通話を保留して別の電話をかける、通話を転送する、電話会議を開始うる、コールウェイティングを用いた受信をするといった操作はいずれも可能となります。

<基本設定2. Preference >

ここで、もしどっちかの電話機に優先で呼出音を着信させたいのであれば、

プリファレンス値(0~10)を設定し、実現できます。

以下の設定例では、ephone-dn  4にpreference  1を与えて、ephone-dn  3がデフォルトpreference 0として優先されるように設定します。

それによって、3333番へのコールに対し、button設定によりephone-dn 3(default preference 0)と関連付けられたephone 3が、先に呼出音が着信できます。

!

ephone-dn  3  dual-line

  number 3333

!

ephone-dn  4  dual-line

  number 3333

  preference 1

!

!

ephone  3

  mac-address 0016.9D7A.1AF9

  type 7941

  button  1:3

!

ephone  4

  mac-address 0022.555F.68C7

  type 7971

  button  1:4

ここまでの設定では1台の電話機(ephone-dn 3)が3333へのコールを着信し、通話中の状態になった場合、優先のプリファレンス設定(preference 0)をしているので、

3333への2 つ目のコールがあると、ephone-dn 4にロールオーバーされるのではなく、dual-lineと設定されたephone-dn 3側でコールウェイティング受信をすることになってしまいます。

2つ目の3333番へのコールは発信側にはビジー音が聞こえてしまい、もう一台の電話機も3333になっているにも関わらず、2つ目のコールはephone-dn 4の電話機で受信しなくなります。

この場合、ephone-dn 3だけで同時に2件の通話を処理しなければなりません。

<基本設定3. huntstop channelおよびno huntstop>

同じDNへの2つ目以降のコールが入った時、通話中の電話機を待たせず、シェアドライン上、他の電話機着信するためにはHuntstop およびHuntstop channelコマンドを設定することにより、この問題が解消できます。

huntstopコマンドは’着信宛先ハントをこの設定が入るephone-dnで停止’ , huntstop channelコマンドは'着信宛先ハントを当該ephone-dn内のチャンネルにおいては停止’という意味になります。

ここでhuntstop channelコマンドだけを使用する場合には、ephone-dn 3のdual-lineの内、1つ目のチャンネル使用時の処理として、宛先ハントの停止する事だけが行われるので、

2つ目の着信があったらビジー音が返されます。

これに対して’すべてのハントを停止するのではなく、当該DN(設定例では3333)に割り当てられた他のephone-dnについてはハントを継続する事というコマンドがno huntstop コマンドになります。

これにより、他のephone-dnをハントし続け、着信可能は電話機に優先順で着信します。

優先度が一番低い(high preference value)ephone-dnにはno huntstopコマンドは必要ありません。

!

ephone-dn  3  dual-line

  number 3333

  huntstop channel

  no huntstop

!

ephone-dn  4  dual-line

  number 3333

  preference 1

  huntstop channel

!

ephone  3

  mac-address 0016.9D7A.1AF9

  type 7941

  button  1:3

!

ephone  4

  mac-address 0022.555F.68C7

  type 7971

  button  1:4

!

<その他:Shared Line(Exclusive)>

上記の例では、3333のDNをephone-dn 3とephone-dn 4の二つとして使いましたが、実は一つ のDNにする方法もあります。この方法をShared Line (Exclusive)と言います。

!

ephone-dn  3  dual-line

  number 3333

!

ephone  3

  mac-address 0016.9D7A.1AF9

  type 7941

  button  1:3

!

ephone  4

  mac-address 0022.555F.68C7

  type 7971

  button  1:3

!

Shared Line(Exclusive)は同じDN, Extension 番号、または電話番号を各電話機で共有するので、コールが入ってDNが使われる時には

そのDN宛に2つ目のコールが入っても発信側にはビジー音になってしまい、シェアドラインの他の電話機ではそのDNを利用できなくなります。

ここでは一つのephone-dnがあり、プリファレンス設定による各電話機間での優先度は存在しないので、huntstop channelは設定しません。

huntstop channel設定が上記のephone-dn 3に入ったとしても動作には違いがありません。

ただし、上記設定例のephone 3に入ったコールがHoldされると、シェアドラインの他の電話機ephone 4にてRetrieveは可能です。

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