2018-01-04 08:19 PM
手元に自分だけのあるいはチームで利用する Unified CM や IP Phone の最新ファームウェア環境があると検証などに便利です。 dCloud のカスタマイズ機能を使って2018年1月の最新バージョンである 11.5 SU3b 環境を構築する手順を説明します。
http://dcloud.cisco.com にログインします。
Catalog から Transform Work With Collaboration 11.5 v1 を選びます。なお、デモ環境として最新のCisco Collaboration 11.6 v1 - Transform Work with Collaboration は Spark が起動する関係上、Save する機能がありませんのでご注意ください。
Schedule をクリックします。カスタマイズに要する時間を考え少なくとも2日以上は予約するようにします。なお、dCloud は最大5日間予約可能ですが、日付を5日先にしただけでは、元のスケジュール時間の4時間がオーバーとなるため予約できません。5日間予約する場合は時間も4時間前になるように調整します。
Next をクリックします。
Primary Use: Training, Training Use: Self Study, Revenue Impact: Not Applicable で回答します。
Next をクリックします。
手元に dCloud 接続用のルータがあり利用する場合は選択します。必要がなければ何も選択しないまま Schedule をクリックします。
スケジュールした時間からおおよそ40分ほど起動に時間がかかります。
起動した dCloud セッションからView をクリックします。
なお、この画面で Save が出るシナリオがカスタマイズしたものを保存可能なシナリオとなります。
AnyConnect を利用してRDP クライアントを利用する方法もありますが、ここでは Webブラウザだけで利用可能な方法を使います。 Chrome が推奨となります。
ブラウザのWindowサイズを変えた場合には再読み込みで RDP のサイズが調整可能です。
WKST1 の Firefox を使って、 cisco.com にログインし、各種アプリケーションの最新版をダウンロードします。また、Unified CM をインストールする際に、ディスクスペースを空ける都合上、「Common パーティションの容量不足で CUCM のアップグレードに失敗する」で紹介されている ciscocm.free_common_space_<最新バージョン>.k3.cop.sgn もダウンロードします。Unified Communications Manager / CallManager / Cisco Unity Connection Utilities > Cop Files の下にあります。
なお、WKST1 のディスク容量は潤沢ではないため、Downloads にあるファイルは事前に消去します。
各種アップグレードに必要なSFTP Server (Free FTPd), SFTP Client(WinSCP), SSH Client(Putty) は WKST1 にインストールされています。
Free FTPd をPrograms から起動します。
SFTP サービスを起動します。デフォルトのアカウント demo / dCloud12345! がamckenzie の Downloads フォルダに設定されているため、そのまま利用します。
1番時間がかかるのが Unified CM のアップグレードとなります。11.5 の場合、common Partition に25G の空き容量が必要となり、通常、 CLI から show status を確認しながら空けていきますが、 dCloud では事前に容量がない点と今インストールしているバージョンからの切り戻しがないことがわかっているため、下記手順で消していきます。
http://cucm1.dcloud.cisco.com から OS の管理画面(Cisco Unified Communications OS Administration)に移動し administrator/dCloud123! でログインします。
Software Upgrades > TFTP File Management に移動します。
空き容量を増やすため不必要で大きなファイルを検索し削除します。まず、TelePresence Endpoint のファームウェアである pkg で検索しファイルをすべて削除します。次に、 Android 版 DX のファームを dx で検索し同じくファイルをすべて削除します。
Software Upgrades > Installation/Upgrade に移動します。
下記情報を入力します。今後、他の Unified CMのファイル、Unified CM IM&P,Unity Connection で共通の情報となります。
Source:Remote File System
Directory: ./
Server 198.18.1.36
User Name: demo
Password: dCloud12345!
下記の順番でインストールします。Unified CM 11.5 SU3bなどでは時間がかかるので他のアプリのアップグレードをします。
全部インストールし終わりましたら、 Setting > Version で明示的に再起動します。
再起動後、 Enterprise Paramter の Default Netowrk Locale: Japan, Defalt User Locale: Japanese Japan, Date/Times Group のCMLocal Timezoneを GMT +9 Asia/Tokyo にする など必要事項を設定します。
3. Unity Connection のアップグレード
Unified CM と同一の手順を取ります
http://cuc1.dcloud.cisco.com から OS の管理画面(Cisco Unified Communications OS Administration)に移動し administrator/dCloud123! でログインします。
Software Upgrades > Installation/Upgrade に移動し、Unified CM で記載したサーバ情報を入力します。
Unified CM 11.5 SU3b のファイルをインストールします。リブートのチェックを忘れずに
次に、 Unity Connection 11.5 Locale Installer をインストールしますが、その前にUnity Connection Serviceability から Tools > Service Management でConnection Conversation Manager と Connection Mixerを Stop にします。
Stop 後、 OS 管理画面からUnity Connection 11.5 Locale Installer をインストールします。
全部インストールし終わりましたら、 Setting > Version で明示的に再起動します。なお、インストール前に止めたサービスは自動的に起動されます。
再起動後、 System Settings > General Configuration の System Default Language: Japanese,にする など必要事項を設定します。
Unified CM と同一の手順を取ります
http://cup1.dcloud.cisco.com から OS の管理画面(Cisco Unified Communications OS Administration)に移動し administrator/dCloud123! でログインします。
Software Upgrades > Installation/Upgrade に移動し、Unified CM で記載したサーバ情報を入力します。
Unified CM 11.5 IM & P SU3a のファイルをインストールします。リブートのチェックを忘れずに
次に、 Unified CM 11.5 IM & P Locale Installer をインストールします。
全部インストールし終わりましたら、 Setting Version で明示的に再起動します。
https://vcsc.dcloud.cisco.com から admin/dCloud123! でログインします。
Maintenance Upgrade でCisco VCS x8.10.4 をインストール、再起動後に Cisco VCS Language Pack x8.10.3を同じ手順でインストールします。
必要に応じて Maintenance> Languages のデフォルト設定を日本語にします。
Cisco Meeting Server 2.3 Upgrade image (vm-upgrade.zip) を解凍し、upgrade.img を取り出します。
WinSCP で 198.18.134.175 に admin/dCloud123! でログインし、upgrade.img をアップロードします。
putty.exe を起動し、admin/dCloud123! でログインしコマンド ugrade [Enter] します。
起動している Cisco Jabber を終了し、ダウンロードしたファイルを解凍して実行します。
Windows のシェア機能を利用するなどし、 WKST2/WKST3/CSR Workstation など他の Workstation にも 11.9.2 を展開します。
設定メニュー > Options > Languages で Japanese[ja] を選択します。これにより、Unified CM などの Web 管理画面が日本語化されます。
アップグレードが完了しましたら、dCloud 管理画面から Save をクリックし、わかりやすい名前をつけて保存します。 なお、Save & End の Save をクリックすると保存のため今のセッションが終了しますのでご注意ください。
保存したシナリオはMy Hub > Custom Content から他のでも同様スケジュール可能になります。また、シナリオを同僚やお客様などにShare することも可能です。
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