以下は 2025 年 4 月 16 日に開催した [管理者向け] Webex Calling トラブルシューティング入門 の Q&A セッションでいただいた質問とその回答となります。多数のご質問誠にありがとうございました。なお、当日の資料や録画は以下より確認可能です。
プレゼンテーション資料 ウェビナー録画 イベント概要
質問 1. コールレッグの定義を再度、文章でご提示いただきたいです。
コールレッグとは:
・その通話に参加したユーザーの数によって、複数になる性質を持つ通話の単位です。
・例として、組織内の UserA が UserB に電話をかけた場合、発信側と着信側でそれぞれのコールレッグがカウントされます。
・そのため、コール自体は 1 回ですが、その通話のコール レッグは 2 つとカウントされます。
質問 2. 分析に表示されたデータは webex 会議中すべての実データでしょうか。それとも一部のサンプリングでしょうか。
分析ページで「コーリング」を選択しているため、表示されているデータは Webex Calling 通話のみの実際の統計データです。これは、Webex Calling にて実際に通話が行われた際のエンドポイント(電話機、Webex アプリなど)およびクラウド側の統計情報に基づいた実データです。
質問 3. コールレッグに関して、着信側と発信側で取得されるとのことだが、外線着信時などは発信側のコールレッグは取得できず、コールレッグとしては着信側の 1 つになる認識でよいでしょうか。
いいえ、外線側(CCP または LGW)から WxC までで 1 つ、そしてWxCから着信側デバイスまでで 1 つの、合計 2 つのコールレグがあります。ただし、PSTN 側のコールレグの統計情報は取得できない場合がありますのでご了承ください。
質問 4. IP アドレスの表示は、なぜ 3 オクテッドしか表示しないのでしょうか。障害個所を特定するには、全桁が分かったほうが特定しやすいと思うのですが。
ユーザーの個人情報保護のために、IP アドレスは最初の 3 セグメントのみに制限されています。しかし、フィルタ機能を使用してLocal IP Addressでフィルタをかけることが可能です。これにより、フィルタ後にどのユーザーで Poor コールが発生していたかを特定できます。その後、トラブルシューティングページで個別コールの詳細情報を取得することで、エンドポイントのIPアドレスの特定を行うことができます。
質問 5. A⇒B に発信、受けた B が C に転送した場合、通話は 1 回だけどコールレッグは 3 になる、、という理解で合っていますか。
分析の表示としては、コールレッグは 4 とカウントされます。
質問 6. 回線キャリアと仕事をしていた際にはコールレグは SBC や PBX などをまたぐと分割されるという認識だったのですが、ユーザーの数だけというコールレグの定義をされているということは、コールレグの分析はユーザーに紐づいたか所しかできないという認識でいいでしょうか。またコールレグの分析では Webex からキャリアまでの通話も含まれていますでしょうか。
コールレッグの分析は、ユーザーに紐づいた箇所しかできないという認識で問題ありません。
また、コールレッグの分析では Webex からキャリアまでの通話も含まれます。
質問 7. 応答した通話数について、ワン切りは応答しなかった通話としてカウントされますか。
ご理解のとおりです。もし応答前にコールが切られた場合、そのコールは duration 0 として記録され、ステータスはUnanswered になります。
質問 8. 詳細な通話履歴 には、通話が終了してからすぐに再読み込みしても表示されないことがありました。通話が終了してから何分後に反映されますか。
Webex 通話の通話のデータは、通話が終了してチャートに反映された後、最大 30 分かかる場合があります。
質問 9. 分析ページ(Media Quality)で確認した内容をエクスポートすることは可能ですか。
各グラフなどについて、右上のボタン(3 点リーダー)から PDF、PNG、CSV などの形式で保存することが可能です。
質問 10. コントロールハブのレポートは UTC で出力されると思います。時差が生じるため、正確な分析ができないと感じます。JST で出力したいのですが、不可でしょうか。改修予定はありませんでしょうか。
恐れ入りますが、現時点にて JST での出力には対応しておりません。改修予定等についても現時点ではありません。
質問 11. レポート の Calling Detailed Call History では、最新で昨日の通話履歴までしか取得できないようですが、当日の通話履歴を取得する方法はありますか。
当日の通話履歴レポートは生成できません。ただし、当日の通話履歴を確認する方法として、分析>コーリング>Detailed Call History 画面の一番下のリストをご利用いただけます。また、トラブルシューティングページを通じてユーザー毎に個別に確認することも可能です。
質問 12. 閾値が厳しめと聞いたことがありますが体感、Good はどれくらい、Bad はどれくらいなのでしょうか。
以下資料に詳細が記載されていますのでご参照ください。
Control Hub Webex Callingメディア品質のトラブルシューティング
Webex Calling トラブルシューティング ビューへのアクセス
・参考和訳
https://help.webex.com/ja-jp/article/frj1efb
・原文
https://help.webex.com/en-us/article/frj1efb
質問 13. なぜ 90 パーセンタイルをみるのでしょうか。
90 パーセンタイルは傾向を見る場合に使用されます。平均値では値の大小で左右されますが、90 パーセンタイルの上位 10 パーセントをみることで傾向を確認することができます。
質問 14. ICE はどういったときに機能するのでしょうか。
同一拠点内にあるデバイスでの内線通話の場合、ICE(Interactive Connectivity Establishment)が動作し、RTP パケットがデバイス間で Peer to Peer でやり取りされます。
詳細については、以下のドキュメントをご参照ください。
・参考和訳
Interactive Connectivity Establishment (ICE) を使用した Webex Calling メディア最適化
https://help.webex.com/ja-jp/article/nt6eyxb
・原文
https://help.webex.com/en-us/article/nt6eyxb
Webex Calling Preferred Architecture (43ページ目以降、ICE Media Path Optimizationの項目)
https://www.cisco.com/c/dam/en/us/td/docs/solutions/CVD/Collaboration/hybrid/AltDesigns/PA-WbxCall.pdf
質問 15. 分析(Media Quality)のデータごとの概要説明について、Poor コールレッグと % の関係性等、表の見方を教えてほしいです。
詳細については、以下のドキュメントをご参照ください。
・参考和訳
Cloud Collaboration ポートフォリオの分析
コーリング -> メディアクオリティ
https://help.webex.com/ja-jp/article/n0rlwxe#section_kmb_lss_42c
・原文
https://help.webex.com/en-us/article/n0rlwxe/Analytics-for-Your-Cloud-Collaboration-Portfolio#Cisco_Concept.dita_7609f9dc-3b80-4c0f-9456-5aaa385c4e27
質問 16. コールが Poor の場合、特定端末(スマホの場合)側で Log を取得することが多いと思いますが、端末からメールを送信できない(MDM などで制限)ことが多いので Control Hub 側で特定端末から Log を吸い上げることは出来ませんでしょうか。
メール送信とのことなので、ご質問の「Log」とは、通話環境データのことであると想定しています。その前提で回答すると、問題レポートを送信する際に、通話環境データを含むためのチェックボックスがあるので、そちらにチェックを付けた上で、問題レポートをご送信をお願いします。
質問 17. 通話数に加え、通話時間を分析ダッシュポードで確認する方法はありますか。
分析>コーリング>Detailed Call history 画面一番下の詳細な通話履歴、もしくはトラブルシューティングよりユーザ毎に個別の通話時間を確認する方法となります。
質問 18. ボイスメール応答を成立した通話としてカウントされると顧客対応していない実績であるにもかかわらず、データ上は実績ありとなってしまうため除外できる方法が知りたい。
現在ご希望の機能は実装されていません。
質問 19. 関連通話 ID が同一であれば同一通話と解釈して問題ないでしょうか。また其方をキーとしてホップ情報などを確認できるようなデータ抽出の方法はございますか。
関連通話ID (Correlation ID ) が同一であれば、同一通話とご理解いただいて問題ありません。
また、コントロールハブの レポート > Calling > Calling Detailed Call History にてレポートを作成することで、関連通話ID (Correlation ID) が付与されたコールのデータを確認することができます。
質問 20. 1 つの通話において、発信(送話)と着信(受話)ごとに、品質確認は可能でしょうか。
コントロールハブにある [トラブルシューティング] よりユーザ毎に呼単位で通話品質の確認は可能です。発信元が外線である場合、送話側のデータは取得できない点、ご注意ください。
公開の難しい情報などは掲載を見送らせていただくこともございます。ご容赦いただけますと幸いです。
当オンラインセミナーのご参加、誠にありがとうございました。 またのご参加をお待ちしております。
※ 2025 年 4 月 24 日 以下の質問の回答を更新
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