はじめに
Cisco TelePresence SX 20は他現行ビデオ会議端末と違い、コンソールアクセス用の専用ポートが用意されていません。トラブルシューティングやネットワーク接続がない段階でのセットアップのための利用方法を記載します。本ドキュメントでは USB-Serial 変換コネクタを2本使った方法を記載します。
なお、この方法ではブートシーケンスを見ることはできません。
必要機材
- SX 20 コーデック
- USB-Serial x 2
- ヌルモデムケーブルまたはコネクタ
- TeraTerm などシリアルターミナルにアクセス可能なPC
SX20 コーデックは古いバージョンから CE9.x まで同じ動作となります。今回は CE9.2.1 を検証のため利用しました。
USB-Serial は FTDI または PL2303と互換性のあるものを SX20 側に差し込むことで動作します。今回はBuffalo BSUSRC06 シリーズを利用しました。
ヌルモデムケーブルまたはコネクタはUSB-Serial をクロスで結線するために利用します。 今回はKAUMO DB9メス - DB9メス ヌルモデム(KM-85) を利用しました。ナットがUSB-Serial とぶつかってしまうためペンチで外しました。
手順
- SX20の電源は投入した状態となります。
- シリアルケーブルはUSB-Serial – ヌルモデムケーブル-USB-Serialの順番で接続します。SX20 側 USB ポートは上下どちらでも構いません。


- PCのターミナルソフトはボーレート38400で接続します。

- USB-SerialのUSB コネクタをSX20のUSB ポートに接続します。上下、どちらでもかまいません。
- loginプロンプトが表示されます。
login: admin
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Cisco Codec Release ce 9.2.1 f627378 2017-10-30
SW Release Date: 2017-10-30
*r Login successful
OK
Static IP アドレス設定例
例えば、下記のコマンドで IP アドレスをアサインすることができます。
xConfiguration Network IPv4 Assignment: Static
xConfiguration Network IPv4 Address: x.x.x.x
xConfiguration Network IPv4 SubnetMask: x.x.x.x
xConfiguration Network IPv4 Gateway: x.x.x.x