はじめに
Webex App Desktop ( Windows / Mac ) にて、音声品質の問題調査の際、 Cisco テクニカルサポートから、オーディオダンプ ( Audio dump ) ファイルの取得を依頼される場合があります。
Audio dump ファイルには、Webex App にて行われた 通話の音声が含まれ、このファイルを調査することにより、 通話品質の劣化が Webex App にて発生しているかどうかの切り分けや、 Webex App の各音声処理プロセスのどこで音声品質が劣化しているのかを調べることができます。
本ドキュメントでは Webex App Desktop での Audio dump の取得方法について説明します。
Audio dump 取得の流れ
- Audio dump 取得対象の、エンドユーザの Email アドレスを Cisco テクニカルサポートに提供してください。
- Audio dump の取得を有効化するための設定変更を、 バックエンドサーバ側にて Cisco テクニカルサポートが行います。
- 取得対象のエンドユーザへの設定有効化のため、サインインしている Webex app にて、サインアウトとサインインを行ってください。
- 再現手順がわかっている場合は、事象の再現を行います。
再現手順がわかっていない場合は、事象の再現を待つ必要があります。
- 事象が再現したら、Audio dump ファイルが出力される保存場所から、ファイルを取得し、 Cisco テクニカルサポートに提供してください。併せて、Webex app ログのクラウド送信を実施してください。
補足 : 保存場所は Windows と Mac で異なる場所になりますので、下記各セクションをご参照ください。
補足 : 出力されるファイルは、ファイル拡張子が "wav" である、Wave 形式の音声ファイルになります。一つのコールで複数のファイルが出力されます。事象が発生した時間前後のファイルをすべて取得してください。
- 調査終了後に、Audio dump ファイル保存場所の不要な出力ファイルは削除してください。
- 調査終了後に、Audio dump の取得を無効化するための設定変更が行われますが、適用には Webex app にてサインアウトとサインインを行ってください。
Webex App Window 版の Audio dump ファイル出力場所
Webex App Windows の Audio dump ファイル出力先は、下記になります。
%userprofile%\AppData\Local\Programs\Cisco Spark
「 %userprofile% 」は、 Windows にログインしているユーザの、ユーザフォルダになります。
通常は、「 C:\Users\< ユーザ名 > 」ですが、環境によりことなる場合があります。
[Windows] + [R] キーを押し、「ファイル名を指定して実行」 ダイアログにて、上記のパスをコピー&ペーストすることで開くことができます。
* 注意 * : Audio dump ファイルは自動的に削除されません。再現性が低いなど、調査期間が長期にわたる場合は、ストレージ保存容量への圧迫を軽減するため、適宜不要ファイルを削除してください。
* 注意 * 上記のパスには、「CiscoCollabHost.exe」「WebexUninstaller.exe」などの実行ファイルが含まれている可能性があります。ファイル削除の際にはご注意ください。
Webex App Mac 版の Audio dump ファイル出力場所
Webex App Mac の Audio dump ファイル出力先は、下記になります。
/private/tmp/
* 注意 * : Audio dump ファイルは自動的に削除されません。再現性が低いなど、調査期間が長期にわたる場合は、ストレージ保存容量への圧迫を軽減するため、適宜不要ファイルを削除してください。
参考情報