はじめに
この記事では、Webex Meetings Desktopアプリケーション利用中にクラッシュした場合に、原因調査に必要な2つのログを紹介します。
参考リンクの Webex Meetings ログ と一緒に取得をお願いします。
そのほか、Windows イベントビューアーのログを依頼する場合もあります。
例:Webex Meetings 中に、なんらかの操作をすると、Webex Meetings Desktopアプリケーションがフリーズし、終了してしまった。
1.Process Monitorログ
1. Process Monitorツールを、以下のリンクからダウンロードします。
※外部サイトに飛びます
https://docs.microsoft.com/en-us/sysinternals/downloads/procmon
2. ダウンロードしたZIPファイルを任意の場所に解凍します。
3. 解凍した procmon フォルダー内のProcessMonitor内にある procmon.exe を実行します。
4. Process Monitorが開きます。FileメニューのCaptureEventsにチェックが入っていることを確認します。
5. 事象を再現します。
6. 再現後、Process Monitor の Fileメニューの Save To File を開きます。
7. All Eventsにチェックを入れ、Native Process Monitor Format (PML)を選択し、保存します。
2.Dumpログ
Dumpログはいくつかの方法で取得することが出来ます。本記事ではatmgr.exeのDumpログについて、「タスクマネージャから手動で取得する方法」、「ProcDumpツールを使用する方法」、「Windows Error Reportを使用する方法」の3点を紹介します。
2-1. タスクマネージャから手動で取得する方法
1. タスクマネージャーを開きます。
2. Webex Meetings を開始します。
3. 下図のように、Cisco Webex Service(32bit)上で右クリックし、詳細の表示を選択します。

4. 詳細タブが表示され、atmgr.exe が選択された状態になります。
(下記のように2つ表示される場合がありますが、自動選択された atmgr.exe になります。)

5. 事象を再現します。
6. 再現直後に、右クリックし、「ダンプファイルの作成」にてダンプファイル(DMPファイル)が作成されます。

2-2. ProcDumpツールを使用する方法
1. こちらからProcDumpツールをダウンロード、インストールします。
2. コマンドプロンプトを管理者権限で起動し、procdump.exeのインストールフォルダに移動します。
(下記の例ではDocuments\Tools\Procdumpに移動しています。)

3. タスクマネージャを起動し、詳細タブからatmgr.exeのPIDを控えます。

4. コマンドプロンプト上で、「procdump.exe -ma -e <3.で控えたPID>」と入力し、Enterを押下します。

5. 上記の状態で事象を再現させます。
事象再現後、procdump.exeと同じ階層のフォルダ内にDumpログが生成されます。
2-3. Windows Error Reportを使用する方法
1. Dumpログ保存用のフォルダを作成します。
(下記の例では保存用フォルダとしてC:\WER_dumpを作成しています。)

2. レジストリエディタを開き、「コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\Windows Error Reporting\LocalDumps」へ移動します。
3. LocalDumpsを右クリックし、「新規(N)」から「キー(K)」を押下し、「atmgr.exe」の名前で新規キーを作成します。
4. 3.で作成したatmgr.exeを選択した状態で、下記の通りキーを追加します。
・DumpCount:新規(N) -> DWORD (32ビット) 値(D)、値のデータ(V): 10 (10進数表記)
・DumpFolder:新規(N) -> 文字列値(S)、値のデータ(V): 1.で作成した保存用フォルダのパス
・DumpType:新規(N) -> DWORD (32ビット) 値(D)、値のデータ(V): 2 (10進数表記)

5. 上記の状態で事象を再現させます。
事象再現後、1.で作成したDumpログ保存用フォルダ内にDumpログが生成されます。
参考リンク