Voice GW - MGCP バックホール ISDN レイヤー 2 がネットワーク復旧後もダウンのままになる

JapanTAC_CSC · ‎2025-04-25

2025 年 4 月 25 日 (初版)

TAC SR Collection

主な問題

Cisco Unified Communications Manager (Unified CM) と Voice GW を MGCP で接続している環境で、Unified CM - Voice GW 間のネットワークが切断され復旧したのちに、ISDN レイヤー 2 がダウン (TEI_ASSIGNED) のままとなる事象が報告されています。

条件：

Unified CM 14.0 以降のバージョン
構成例 : PSTN -(PRI)- Voice GW -(MGCP)- Unified CM
再現性があるが、再現率 100 % ではない

事象発生時の show ccm-manager の例 : ネットワーク復旧に伴い Registered 状態になる

MGCP Domain Name: X.X.X
Priority        Status                   Host
============================================================
Primary         Registered               X.X.X.X

事象発生時の show isdn status の例 : ネットワーク復旧後も TEI_ASSIGNED 状態が継続する

ISDN Serial0/1/0:23 interface
	dsl 0, interface ISDN Switchtype = primary-ntt
	L2 Protocol = Q.921 0x0000  L3 Protocol(s) = CCM MANAGER 0x0003 
    Layer 1 Status:
	ACTIVE
    Layer 2 Status:
	TEI = 0, Ces = 1, SAPI = 0, State = TEI_ASSIGNED
    Layer 3 Status:
	0 Active Layer 3 Call(s)

原因

Unified CM の不具合 CSCwn00814 に該当する可能性があります。CSCwn00814 は Unified CM 14.0 以降の MGCP に関するソースコード変更が原因で、ネットワーク切断および復旧のタイミングの問題で発生することがあります。

解決策

CSCwn00814 の修正バージョンへアップグレードしてください。

事象が発生した際は、Voice GW で no mgcp および mgcp コマンドを実行することで復旧が可能です。

備考
本不具合は、Bug Search Tool でも確認できます。
各製品の TAC SR Collection の一覧は、よくある質問と解決方法 (TAC SR Collection) から確認できます。