eXR: サブインタフェースに設定した storm control が適切に動作しない

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• 事象内容
• 実機検証
• 原因

事象内容

NCS5500/NCS540/NCS560 シリーズルータにおいてサブインタフェースに storm control を設定した場合、設定したレート通りに動作しない事象が発生します。

本ドキュメントでは、実機による検証結果とその原因について解説します。

実機検証

構成: 

条件:

• Ingress IF に対して 2 つのサブインタフェース Te0/0/0/22.200 および Te0/0/0/22.300 を設定
• それぞれに対して Bridge domain を関連付ける
• それぞれのサブインタフェースに対し、storm-control broadcast kbps 500 を設定
• 設定した 2 つの bridge-domain に対し、それぞれ 1000kbps の broadcast トラフィックを印加

設定は以下の通りです。

interface TenGigE0/0/0/22.200 l2transport
 encapsulation dot1q 200

interface TenGigE0/0/0/25.200 l2transport
 encapsulation dot1q 200

interface TenGigE0/0/0/22.300 l2transport
 encapsulation dot1q 300

interface TenGigE0/0/0/25.300 l2transport
 encapsulation dot1q 300

l2vpn
 bridge group storm-control_test
  bridge-domain storm-control_test1
   interface TenGigE0/0/0/22.200
    storm-control broadcast kbps 500
   !
   interface TenGigE0/0/0/25.200
   !
  !
  bridge-domain storm-control_test2
   interface TenGigE0/0/0/22.300
    storm-control broadcast kbps 500
   !
   interface TenGigE0/0/0/25.300

検証結果:

この条件で実施した結果は以下となります。

各 Bridge Domain に紐づけたサブインタフェースに対してそれぞれ 500 kbps の storm-control を設定したにも関わらず、

実際の broadcast の drop 率はそれぞれ 67% と 83% となっており、それぞれのインタフェースでは

- Te0/0/0/22.200: 1000 * （1-67%）= 330 kbps
- Te0/0/0/22.300: 1000 * （1-83%）= 170 kbps

の broadcast を受信していることがわかります。

ここで合計の受信レートに注目すると、その合計がちょうど 500 kbps となっていることがわかります。

原因

検証結果， TenGigE0/0/0/22 の各サブインターフェイスに同様な storm controlを設定しても、

storm control は各サブインターフェイス上ではなく、メインインターフェイス(TenGigE0/0/0/22)上で機能するからです。

NCS5500/NC540/NCS560 シリーズルータにおいて各サブインターフェイスに storm control を設定できますが、

メインインターフェイス上で storm control 機能します。