概要
本ドキュメントでは IOS-XR ソフトウェアのバージョン名とバージョン構成要素について解説しています。
ソフトウェアバージョン名
IOS-XR ソフトウェアではソフトウェアバージョン名は以下の構成になっております。
<Major>.<Minor>.<Maintenance>
例) ソフトウェアバージョン名
4.2.1 - Major 4, Minor 2, Maintenance 1
4.3.4 - Major 4, Minor 3, Maintenance 4
5.1.2 - Major 5, Minor 1, Maintenance 2
ソフトウェアバージョン名 (ベータ版)
リリース前のソフトウェアバージョン名は以下の構成になっております。
<Major>.<Minor>.<Maintenance>.<Interim>i
例) ソフトウェアバージョン名 (ベータ版)
5.1.2.15i - Major 5, Minor 1, Maintenance 2 (Interim 15)
リリース前のソフトウェア開発テスト工程において内部バージョンが付与されており、
上記 interim version が段階的に更新されて行きます。
例えば 5.1.2 のテスト工程では以下のように interim version が更新されて行き、
テスト工程終了時には最終的に 5.1.2 の正式バージョンとしてリリースされるイメージとなります。
5.1.2.1i --> 5.1.2.2i --> ... -> 5.1.2.24i --> 5.1.2
Bug Search Tool にて上記 interim バージョンが Known Fixed Releases として記載されている場合は
正式リリースバージョンでは既に修正済みとなっております。
ソフトウェアバージョン構成要素
Component
IOS-XR ソフトウェアはコンポーネントと呼ばれる機能単位の集合体より構成されており、
各コンポーネントにはそれぞれの機能に関連するプロセス、DLL、スクリプト等が含まれております。
例) コンポーネントとコンポーネント名
BGP [ipv4-bgp]
RIB [ip-rib]
SNMP Agent [snmp-agent]
Devline/Lineup
IOS-XR ソフトウェアのコードベースは各リリース毎に devline (lineup) と呼ばれるプロジェクトによって管理されております。
IOS-XR ソフトウェアでは以下のような devline が設定されております。
例) devline 名
4.3.x リリース [r43x]
5.1.x リリース [r51x]
4.3.2 SMU リリース [smu_r43x_4_3_2]
Revision
各コンポーネント単位でも revision と呼ばれるコンポーネントバージョンが
修正が行われる毎に段階的に更新されて行きます。
例) devline/revision 番号
r51x/1
r51x/2
...
r51x/n
各コンポーネントではこれらの devline/revision 番号よりコードベースを一意に識別することが可能となっております。
なお、指定コンポーネントの devline/revision 番号は以下のコマンドで確認可能となっております。
RP/0/RSP0/CPU0:ASR9K#admin show install which component ipv4-bgp location 0/RSP0/CPU0
-- snip --
Package:
iosxr-routing
iosxr-routing V4.3.2[Default] IOS-XR Routing Package Definition
Vendor : Cisco Systems
Desc : IOS-XR Routing Package Definition
-- snip --Component:
ipv4-bgp V[r43x/15] IPv4 Border Gateway Protocol (BGP)