概要
本ドキュメントでは Cisco Software Manager (CSM) の概要について紹介しています。
Cisco Software Manager (CSM) とは 推奨 SMU 及び Service Pack (SP) の情報検索、
及び複数の IOS-XR ルータへのインストールを効率的に管理するためのソフトウェアです。
CSM のダウンロード
- Cisco Download サイトから IOS-XR ルータ (CRS/ASR9K) へ移動
- CSM-<version>.zip をダウンロードする (例 CSM-2.0.zip)

CSM のインストール
CSM は Windows/Unix/Mac OS X にてインストール可能となっており、CSM の利用に際しては Java Runtime Environment が必要となります。
インストール方法は OS により異なるため、詳細は上記ファイルを unzip したフォルダにある readme ファイルを参照して下さい。
CSM の初期設定
CSM のインストールが完了後に、CSMを起動し以下の初期設定を実施します。
- Repository Directory の設定 (SMUのダウンロード先フォルダの設定)
- Polling 設定 (cisco.com へのSMU 情報確認スケジュールの設定)
- Email 設定 (Email 通知設定)
- Proxy サーバ設定
上記のうち Repository Directory 設定が必須となります。
Repository Directory とは CSM にてダウンロードした SMU のダウンロード先フォルダになります。
初期設定は以下の「setup」より設定してください。

CSM の機能
ここでは CSM の持つ以下の機能について簡単に紹介します。
- SMU/SP 情報の参照
- SMU/SP のダウンロード
- IOS-XR ルータの管理
SMU/SP 情報の参照
CSM を利用して Platform/Version 指定した SMU/SP 情報を取得することが可能です。
下記「Platforms and Releases」タブの「Select a platform and release」より指定すると SMU/SP 情報の一覧が cisco.com より取得されます。

SMU/SP のダウンロード
CSM を利用して Cisco Download より SMU/SP をダウンロードすることが可能です。
- 必要な SMU/SP を選択する (チェックボックスを ON)
- 「Task」ボタンの「Download Selected SMUs」にてダウンロードを行う
ダウンロードされた SMU/SP は初期設定にて指定した Repository Directory に格納されます。

IOS-XR ルータの管理
CSM を利用して複数の IOS-XR ルータの SMU/SP を管理することが可能です。
また複数の IOS-XR ルータは論理的なグループ及びグループに所属するエレメントにより階層的に管理することができます。
- ネットワークエレメントグループ (ルータグループ)
- ネットワークエレメント (ルータ)
IOS-XR ルータ側の設定
CSM では各 IOS-XR ルータから インストールされている SMU/SP 情報を取得する際に以下の手順にて取得しています。
- 各 IOS-XR ルータに VTY 経由でログインする (Telnet/SSHv1/SSHv2)
- 各 IOS-XR ルータにログイン後に XML Agent 経由でインストール情報を収集する
CSM は XML Agent 経由でインストール情報を収集するため、各 IOS-XR ルータでは以下の設定が必要になります。
- MGBL PIE をインストールする (SSH の場合は K9SEC PIE もインストールする)
- XML TTY Agent 機能を設定する
Router(config)# xml agent tty
(*) XML Agent 機能の詳細は下記 Configuration Guide 及び Command Reference を参照して下さい
CSM の設定: IOS-XR ルータの追加
以下の手順にて CSM により管理する IOS-XR ルータを追加します。
- グループの追加 (必要に応じてグループを作成する)
- グループ配下への IOS-XR ルータの追加
以下の「Add Network Element」よりグループおよびルータを追加します。

以下の登録画面にて右クリックでグループおよび各 IOS-XR ルータの登録/編集/削除を行うことができます。

各 IOS-XR ルータを登録する際には各ルータ毎に以下の項目を設定します。
設定項目 設定内容
Connectivity Category | IP もしくは Scripted を選択 (*) Scripted の詳細は readme ファイルを参照して下さい |
Connection Type | IOS-XR ルータにログインする際のプロトコルを選択 (Telnet/SSHv1/SSHv2) |
Device IP/Name | IOS-XR ルータの IP アドレスもしくは DNS 名を設定 |
Device Description | IOS-XR ルータの管理名を設定 |

CSM の設定: IOS-XR ルータの接続
CSM から登録された IOS-XR ルータへは下記 2 つを入力して Login ボタンを押すことで接続することができます。
- Device User Name (ログインユーザ)
- Device Password (ログインパスワード)
またグループ配下の全 IOS-XR ルータに同じ username/password が設定されている際には、
グループ指定のログインにてグループ配下の全 IOS-XR ルータへ 1 クリックで接続することもできます。

以下のように CSM にて複数の IOS-XR ルータを登録することにより SMU/SP 情報を一元管理を行うことができます。
