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taisasak
Cisco Employee
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IOS-XR ルータにて、Configuration 及び Scalability 等の環境により、以下の syslog メッセージが表示される場合があります。

これらは Informational メッセージであり、Traffic 等のシステムに影響を与えるメッセージではありません。

  • %IP-SOCKET-6-ASYNC_XIPC
  • %IP-SOCKET-6-ASYNC_XIPC_THROTTLE

IOS-XR ソフトウェアにおける socket の実装アーキテクチャとして、
tcp プロセス等の socket プロバイダと bgp プロセス等の socket アプリケーション
との間の
プロセス間通信 (IPC) に
Shared Memory ベースの非同期 IPC が使用される場合があります。

socket.jpg
socket プロバイダは各 socket アプリケーション毎に非同期 IPC 用のメッセージ送受信キューを管理しており、
現在使用されている送受信キューのサイズをモニタリングしています。


キューサイズが閾値を超えた場合

socket プロバイダと socket アプリケーション間のメッセージ送受信を一時的に停止させます。

この throttle 状態が設定されている際に以下のメッセージが出力される可能性があります。

-------------------------------------------------------------------------------------------------

%IP-SOCKET-6-ASYNC_XIPC_THROTTLE : Write to %s queue (0x%x) is throttled; so 0x%x, PID of app %d

-------------------------------------------------------------------------------------------------

これは一時的に throttle 状態が有効であるため、socket プロバイダから socket アプリケーションへのメッセージ配信、

もしくは、socket アプリケーションから socket プロバイダへのメッセージ送信が制限されたことを意味するメッセージとなります。

キューサイズが閾値以下に戻った場合

socket プロバイダと socket アプリケーション間の throttle 状態を解除し、プロセス間のメッセージ送受信を再開します。

この throttle 状態の解除時に以下のメッセージが出力されます。

-------------------------------------------------------

%IP-SOCKET-6-ASYNC_XIPC : Resuming reads on data queue

-------------------------------------------------------

これは一時的に設定されていた throttle 状態が解除され、socket プロバイダと socket アプリケーション間の

メッセージ送受信が通常状態に戻ったことを意味するメッセージとなります。

なお、上記 throttle 状態が設定される原因として以下の事象等が考えられます。

  • socket プロバイダ/アプリケーションが動作する CPU の使用率が高い
  • socket アプリケーションが busy 状態である等の理由により、socket プロバイダからのメッセージ受信に遅延が生じている
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