SCE は、設定された GC(Global Controller) の値を超えるトラフィックが
発生した場合、同じ GC を使用しているそれぞれの Package へ PIR の値の
比に応じてトラフィックを分配いたします。
そのため、それぞれのスループットが設定された PIR の値で制御されず、
それを下回るケースがございますが、それは仕様に基づいた動作となります。
また、PIR=Unlimited を設定した場合、その値は SCE 内部では以下のように設定されます。
SCE1010 1Gbps
SCE2020 20Gbps
SCE8000
10G SPA : 40 Gbps
1G SPA : 4 Gbps
== Example of traffic and configuration on SCE2020 ===
[Traffic rate]
Package1 : 8Mbps
Package2 : 16Mbps
[Configuration]
Package1 BWC GC:10Mbps CIR:0Kbps PIR 500Kbps AL:1
Package2 BWC GC:10Mbps CIR:0Kbps PIR:Unlimited AL:1
※Package1 と Package2 は同じ GC を用いており、AL値はそれぞれ同じです
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PIR=Unlimited は SCE2020 では 20Gbps として扱われますので、
SCE 内部では以下のように設定されます。
[Configuration]
Package1 BWC GC:10Mbps CIR:0Kbps PIR 500Kbps AL:1
Package2 BWC GC:10Mbps CIR:0Kbps PIR: 20Gbps AL:1
もしこの場合に、GC=10Mbps を超えるトラフィックが流れたときは、
以下のようにそれぞれの Package の PIR 値の比に基づいて
トラフィックは分配されます。
[分配比]
PIR1 : PIR2 = 500,000 : 20,000,000,000
= 1 : 40,000
この分配比に従うと、10Mbps がおおよそ以下のように分配されるため、
Package1 のトラフィックは、設定された PIR=500Kbps では制御されないこととなります。
Package1 : Package2 = 250 bps : 9,999,750 bps
尚、上記の例はGC値とPIR値の関係のみを表しており、
その他のパラメータとの関係により、比率が変わる可能性がございます。