StarOS のブートイメージ・コンフィグに関する設定は通常 /flash/boot.sys に格納されていて、その内容は show boot コマンドで確認できます。
[local]asr5500-1# show boot
boot interface local-eth1 medium auto media rj45
boot system priority 1 \
image /flash/production.57586.asr5500.bin \
config /flash/test1.cfg
boot system priority 2 \
image /flash/production.50480.asr5500.bin \
config /flash/test2.cfg
boot system priority 3 \
image /flash/production.52261.asr5500.bin \
config /flash/test3.cfg
この設定順序に従い起動を試みるわけですが、もし何らかの理由で起動に失敗した場合はデフォルトのイメージ名およびコンフィグファイル名で起動を試みます。起動に失敗する例としては、以下のようなものがあります。
- boot.sys ファイルが存在しない場合
- boot.sys ファイルが破損している場合
- boot.sys ファイルが空の場合
ちなみに、以下のようなケースは別の動作となります。
- boot.sys は存在するものの、記載されているブートエントリによるブートが全て失敗する場合(例えば記載されているイメージが存在しないなど)。この場合は永遠に起動を繰り返します。
- 記載されているブートイメージはロードできたものの、コンフィグファイルがロードできない場合。この場合はコンフィグ無しで起動し、初期コンフィグウィザードが表示されます。
- これらの動作は Bootstrap(CFE) によってコントロールされているため、バージョンによって変わる可能性があります。ここでは R15 を前提としています。
デフォルトイメージ名とコンフィグファイル名は以下のとおりです。これらのイメージは元から用意されているわけではないため、もし上述した起動失敗時にデフォルトで起動させたいイメージおよびコンフィグがある場合は、以下の名前でイメージとコンフィグを保存しておいてください。StarOS のファイル名は system.bin という風に変更してしまって問題ありません。
デフォルト boot.sys - ASR5500
"image.1=/flash/system.bin\n"
"config.1=/flash/system.cfg\n"
"image.2=/usb1/system.bin\n"
"config.2=/usb1/system.cfg\n"
"image.3=/flash/asr5500.bin\n"
"config.3=/flash/asr5500.cfg\n"
"image.4=/usb1/asr5500.bin\n"
"config.4=/usb1/asr5500.cfg\n"
デフォルト boot.sys - ASR5000
ide0.0 は flash です。
pcmcia0 は pcmcia1 です。
"image.1=ide0.0:/system.bin\n"
"config.1=ide0.0:/system.cfg\n"
"image.2=pcmcia0:/system.bin\n"
"config.2=pcmcia0:/system.cfg\n"
"image.3=ide0.0:/st40.bin\n"
"config.3=ide0.0:/system.cfg\n"
"image.4=pcmcia0:/st40.bin\n"
"config.4=pcmcia0:/system.cfg\n";