SGW や SAEGW の S1-U インターフェイスでは、1,000,000 ピアがサポートされています。
また、それぞれの GTP-U ピア毎の統計情報を保持することができますが、その数については、最大 128,000 までとなっています。
- sessmgr でセッションが作られたとき、ピアが作成されます。もし、統計情報が sessmgr で保持される場合には gtpumgr でも統計情報と一緒にピアレコードが作成されます。
- ピアレコードはサービスごとに保持されます。
- ピアの数は gtpumgr のインスタンス毎に保持されますが。その制限は、gtpumgr インスタンス毎に 1,000,000 ピアまでとなっています。
- もし、1,000,000 ピアを超えた場合、ピアノ作成は失敗します。その結果、コールも失敗します。
リカバリ/ICSR 時の動作
sessmgr/gtpumgr のリカバリ時、あるいは、ICSR switchover 時には、統計収集が設定されたのと同じ数のピアが復旧されます。
ピアが復旧される条件には以下の様なものがあります。
- セッションを持たず、統計情報も持たない場合、そのピアは復旧されません。
- セッションを持たず、統計情報を持っている場合、そのピアは復旧されます。
- Extension Header Support が無効になっているピアは復旧されます。
制限
StarOS に接続している GTP-U ノードの数が大きすぎる場合、Cisco は GTP-U Path Management 機能を無効にすることを推奨します。
設定されたしきい値は、ハード上限ではありません。システムは分散された性質をもっており、そのために統計を持つ GTP-U ピアの総数がある程度しきい値を超えることがあります。
全ての 1,000,000 ピアが point-to-point で接続してきているわけではありません。それらは複数の経路で繋がっている場合もあります。
StarOS では ARP テーブルのサイズを変更する機能はありません。
設定
統計情報を持つセッションの数を設定するコマンドは以下の通りです。
configure
context context_name
gtpu peer statistics threshold <value>
end
value は統計情報を保持する S1-U ピアの数となり、その値の範囲は 16000 から 128000 です。Default の値は、16000 です。
また、しきい値は現在設定されている値より小さい値を設定することはできません。
統計情報の表示
- 統計情報をクリア
clear gtpu statistics peer-address
‐ GTP-U ピアの表示
show gtpu statistics
show session subsystem facility sessmgr
参考
S-GW Administration Guide