はじめに
Secure Endpoint Consoleでは以前は各リージョンの中で一つのLoginメールアドレスのアカウントは一つのOrganization(組織)のみに所属できる動作でしたが、近年はOrganization Switchが実装されたことにより、一つのメールアドレスを使って、複数のOrganizationを行き来することが出来るようになりましたので、動作を紹介させていただきます。
この機能は複数のエンドユーザ様のConsoleにログインする機会がパートナー様に特に有用な機能となります。また、開発環境のOrganizationと本番環境のOrganizationを分けて使用しているエンドユーザ様にもご活用いただけます。
以前は一つのアカウントを複数のOrganizationに所属させることが出来なかったため、name@xxx.xxx というLoginメールアドレスがあった場合、name+orgA@xxx.xxx、name+orgB@xxx.xxxのような形でサブアドレスを作成することなどによって、ログインアカウントを別にするという手法を取るケースがございましたが、現時点でのSecure Endpoint Consoleの仕様としてはその必要は無くなりました。(上記のサブアドレスの方法が実装可能であるかはメールサーバの設定によるため、必ずしもこの方法で実行できるものではないため、ご注意ください。)
前提条件
本記事で記載されている内容は2022年1月30日現在のSecure Endpoint Consoleの動作に基づいており、予告せず動作が変更される場合がありますため、何卒ご了承ください。
Organization Switchの紹介
Organization Switchは、一つのLoginアカウントに対して、複数のOrganizationからSecure Endpoint ConsoleからのInviteを送付することによって動作いたします。
一つのOrganizationにのみ所属している場合、Organization Switchは表示されませんが、二つ以上に所属している場合は、Consoleログイン時、以下のOrganization Switchが表示されます。
こちらの例では3つのOrganizationに所属しており、ログイン時に選択することが可能です。

また、ログイン後のDashboardには、こちらの通り上部にOrganization Switchが表示され、適宜Organization間を移動することができるようになります。


なお、Organization Switchは一つのリージョン内で完結するため、別リージョンのOrganizationにログインする場合については、アクセスするConsoleのURLを変更して再度ログインいただく必要がございますが、その場合でも同一のメールアドレスをお使いいただくことが可能です。