はじめに
ASA の通常スマートライセンスを使用している場合、定期的にライセンスの認可状況がチェックされます。
この期間を変更することはできませんが、起点となる日にちを変更することができるため、ある程度チェックを発生させる日程をコントロールすることができます。
定期的なライセンス状況確認に関する具体的な内容は下記のコミュニティドキュメントを確認してください。
ライセンス認証成功後、ASAvは30日毎に License Authorityと ライセンス認可状況の定期チェック(Authorization Renewal)を行います。何らかの理由で このチェックが3回失敗し、計90日たつと ライセンス割り当ては開放されます。
また、ASAvのライセンスクラウド(SSM)の登録期限は1年となり、半年に1回の証明書の更新(Certificate Renewal)を行います。何らかの理由で この証明書の更新が長期失敗し 計1年たつと、ASAvのスマートライセンス登録の無効化処理が発生
つまり、インターネットに接続不可な状態で90日経つとライセンスの解放処理が、1年経つとスマートライセンス未登録状態となり通信速度制限のある状態への移行が発生
ASA: スマートライセンス認証とトラブルシューティング (5. ライセンス認証後の 自動定期チェックと 失敗時の影響について)
show license all コマンドによる次回の日程確認
以下に show license all コマンドによる更新が発生、つまり CSSM への疎通が必要な日程を確認することができます。
[CSSM への登録]
Registration:
Status: REGISTERED
--- snip ---
Initial Registration: SUCCEEDED on Apr 11 2024 07:42:42 UTC
Last Renewal Attempt: None
Next Renewal Attempt: Oct 08 2024 07:42:41 UTC <<<<< 半年後
Registration Expires: Apr 11 2025 07:37:40 UTC <<<<< 1年後
[ライセンスの認可]
License Authorization:
Status: AUTHORIZED on Apr 11 2024 08:23:43 UTC
Last Communication Attempt: SUCCEEDED on Apr 11 2024 08:23:43 UTC
Next Communication Attempt: May 11 2024 08:23:42 UTC <<<<< 30日後
Communication Deadline: Jul 10 2024 08:18:42 UTC <<<<< 90日後
次回の日程変更結果
例えば、5月11日は CSSM への疎通性が難しいが 5月12日なら可能といったケースが生じた場合、4月12日に以下のコマンドを実施することにより、強制的に再認証や再登録を実施することで、次の更新日や期限を更新することが可能です。
!! CSSM への強制機器登録コマンド
license smart register idtoken [token ID] force
!! CSSM への強制認証要求コマンド(既に Licensing Portalに登録済みの場合)
license smart renew auth
このコマンドにより再登録・再認証を実施した日が日数確認の起点日となります。
以下、コマンド実行後の show license all の結果です。
Registration:
Status: REGISTERED
--- snip ---
Export-Controlled Functionality: ALLOWED
Initial Registration: SUCCEEDED on Apr 12 2024 08:55:51 UTC
Last Renewal Attempt: None
Next Renewal Attempt: Oct 09 2024 08:55:51 UTC
Registration Expires: Apr 12 2025 08:50:50 UTC
License Authorization:
Status: AUTHORIZED on Apr 12 2024 08:54:15 UTC
Last Communication Attempt: SUCCEEDED on Apr 12 2024 08:54:15 UTC
Next Communication Attempt: May 12 2024 08:54:14 UTC
Communication Deadline: Jul 11 2024 08:49:14 UTC
コマンドの実行により次回の確認日が延長されたことが確認できます。