はじめに
IOC(Indicator Of Compromise)とは一般的には不正アクセスの痕跡示したり、OpenIOCのような、痕跡を発見するためのフォーマットを示す言葉となります。
Secure EndpointにおけるIOCの機能は大きく分けて二つありますが、全く異なる機能となります。
Endpoint IOC(Connector上のIOC)
Endpoint IOCはConnectorの端末上で、不正アクセスの痕跡を発見するための機能であり、Console上のアウトブレイク制御 -> エンドポイント IOC以下のメニューから設定し、端末上に展開されます。
こちらの機能はOpenIOCと呼ばれるXML形式のフォーマットを使っており、端末上でScanを実行することで不正アクセスの痕跡を発見します。

OpenIOCはCisco Secure Endpoint 特有の機能ではなく、一般的に業界でOpenに使用されているものであり、お客様で定義する他、公開されているものをConnectorに読み込ませることで、お使いいただくことが可能です。Secure Endpoint のConnectorで対応しているIOCのAttributeについては、以下ドキュメントをご参照ください。対応しているOpenIOCのAttributeの他、サンプルも掲載されております。
https://docs.amp.cisco.com/Cisco%20Endpoint%20IOC%20Attributes.pdf
Cloud IOC(Dashboard上のIOC)
Cloud IOC(Dashboard上のIOC)は、Connectorの端末上で実行される機能ではなく、ConnectorからCloudに収集された過去1週間分のEvent/Trajectory情報を元にして、不正アクセスの痕跡を発見する機能であり、上記のEndpoint IOCとは別の機能となります。
詳しくは以下をご確認いただけたらと思います。
https://console.apjc.amp.cisco.com/help/ja/Content/Secure_Endpoint_User_Guide/Indicators.html
こちらは端末上のアラートという形では確認出来ませんが、Dashboard上のDevice Trajectory/File Trajectory/Eventの情報から確認することが可能です。
Cloud IOCについては、弊社のCloud側で定義しているため、お客様にて設定する必要はなく、自動的に有効となっており、Eventが発生します。
一例として、以下のようなMaliciousなファイルが実行された場合には「クラウド IOC ExecutedMalware.ioc」として検知されます。(アイコンの!?となっている箇所になります。)

なお、Cloud IOCの具体的な定義に関しては、分析 -> インジケータから確認することが可能です。

なお、補足情報となりますが、Windows Connector 7.3.1以降で導入されたBehavioral Protectionの定義についてもこちらのインジケータのページより確認いただけます。