質問
定時刻(0:20)にSNMPトラップ(coldStart .1.3.6.1.6.3.1.1.5.1)が発報されます。
これは何か異常でしょうか?
回答
このSNMP Trap の発生はBug CSCvw50441の修正によるSNMPサービスプロセスの再起動によるものとなります。
参考: CSCvw50441 "Mitigate SNMP process memory leak which can cause high overall memory usage"
※上記WSAでの情報となりますが、ESAとSMAでも同事象が発生しておりました。
不具合はSNMPサービスプロセスのメモリ消費の肥大化の問題ですが、その対策として1日1回0:20 にSNMPサービスプロセスを再起動させる処理が追加されました。
この処理により 0:20 にSNMPサービスプロセスが再起動され、それに伴いcoldstart SNMP Trapの発生が生じております。
なおこの再起動はSNMPサービスプロセスのみでその他の動作自体には影響ございません。
この処理が追加されたのはそれぞれ下記バージョン以降となります。
13.5.3-010以降、及び13.7.0-093以降
12.5.2-007以降、12.0.3-007以降、及び11.8.3-018以降
13.6.2-060以降
備考
根本原因であるメモリ消費の肥大化問題はAsyncOS 11.8, 12.x及び13.xで利用されているnet-snmp 5.7.1に起因して発生しております。
AsyncOS 14.0以降ではnet-snmp 5.7.3が利用され、肥大化問題は解消されました。
そのため14.0以降ではSNMPの定時刻再起動は行われません。