はじめに
本記事では、2023年3月に、Secure Endpointをご使用いただいているお客様環境で発生し、多くのお客様からTACへお問い合わせをいただいた不具合を紹介させていただきます。
フィールドで頻繁に発生している不具合を把握してリスクを認識し、バージョンアップによる修正やワークアラウンドを適用することで、Secure Endpointを安定してご利用いただくことを目的とします。
以下の通り、Secure Endpointは4月6日現在において修正バージョンがなく再現性が高い不具合が複数報告されておりますため、ご注意ください。
前提条件
- 本記事では2023年3月にGlobal全体でCisco TACへお問い合わせいただいた件数が多い不具合、特にWindows/Mac/Linux Connectorの不具合を中心に紹介します。
- Release Noteにも関連する情報が含まれているため、合わせてご確認ください。
- 本記事の内容は2023年4月6日現在の情報であり、本記事とBugSearchの情報に齟齬がある場合、BugSearchに記載されている情報を正としてください。
2023年3月に多くお問い合わせいただいた不具合
不具合ID |
タイトル |
修正リリース情報 |
CSCwe72861
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Secure Endpoint - csc_ui.exe causing performance issues on Windows connectors
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2023年4月6日時点で未リリース。次期リリースにて改修予定。 |
補足情報 |
Windows Connector 8.0で刷新されたSecure ClientのUIで発生する事象であり現時点でリリースされている8.0 - 8.1.5全てで発生するため注意が必要です。7.5.x以前では発生しません。Workaroundに関しては不具合情報をご確認ください。 |
不具合ID |
タイトル |
修正リリース情報 |
CSCwe67836
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Secure Endpoint: TETRA update fails due to CRL Check when using Proxy
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2023年4月6日時点で未リリース。次期リリースにて改修予定。 |
補足情報 |
Windows ConnectorをPolicy等でProxy経由を使用する設定にしているにも関わらず、CRL/OCSPのチェックの通信がProxyを経由せず直接アクセスを試みます。このため、Proxyなしの直接接続が許可されない環境で、TETRAを有効にしている場合はTETRA定義ファイルダウンロードの前段で行われるCRL/OCSPのチェックに失敗するため、結果的に定義ファイルのダウンロードが失敗します。 |
不具合ID |
タイトル |
修正リリース情報 |
CSCwe72888
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Windows Secure Endpoint 8.1.5 creating excessive temp files
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2023年4月6日時点で未リリース。次期リリースにて改修予定。 |
補足情報 |
不具合IDに記載されているようにマクロを含んだOfficeファイルをダウンロードすること等でSecure Endpointが該当ファイルをスキャンすると発生します。そういった動作を発生させなければ問題はありません。もし、発生させた場合には該当パスの一時ファイルを削除することは問題ありません。
本事象は8.1.5のみで発生することが確認されており、8.1.3では事象が発生しないことが確認されております。
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不具合ID |
タイトル |
修正リリース情報 |
CSCvz56761
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Windows security patches and driver updates leave AMP disconnected until manual restart. [CSCMS]
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Windows Connector 7.5.1で修正 |
補足情報 |
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不具合ID |
タイトル |
修正リリース情報 |
CSCvu05028
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再現不可だったため修正なしのまま調査終了 |
補足情報 |
本不具合の対象のソフトウェアはApple iOS用のCisco Security Connectorとなります。 |
注意事項
紹介させていただいた不具合の詳細についてご確認が必要な場合、お手数ですが、一つの不具合毎に一つTACケースオープンいただけますようお願いいたします。