はじめに
Secure EndpointのEnd of Support Policyが2022年9月5日より大幅に変更されました。(ドキュメントは2022年8月4日に公開されております。)それ以前のEnd of Support Policyとは全く異なる内容となっておりますので、改めて以下をご確認いただくことをお勧めいたします。
Secure Endpoint Connector Support Policy
本記事では、2022年9月5日に変更されたSecure EndpointのEnd of support Policyの解説をさせていただきます。
万が一、本記事の記載と公式のEnd of Support Policyに齟齬がある場合、公式のEnd of Support Policyを優先するものとします。
また、本記事はあくまで2022年10月27日現在のEnd of Support Policyに基づいて記載してありますので、今後公式ドキュメントの更新によって本記事に記載されている内容が無効となる場合もございますので、可能な限り公式ドキュメントも合わせてご確認をいただけますと幸いです。
Secure Endpointのリリースについて
Secure Endpointのリリースには以下の3種類があります。
- Majorバージョンリリース
- Minorジョーバジョンリリース
- Patchリリース
具体的に、2022年10月27日現在の最新のWindows Connectorのバージョンは8.0.1となり、
8 -> Majorバージョン
0 -> Minorバージョン
1 -> Patchリリース
を意味します。
Major/Minorバージョンの変更は変更内容の大きさの程度の差はあれ、重要な機能上のアップデートが含まれることが多く、Patchリリースは不具合対応が中心となります。また、最新バージョンである8.0.1に関してはRelease Note上には8.0.1.21164と記載がありますが21164はリリース番号であり、同時期に同じpatchリリースので異なるリリース番号のConnectorはAMP Console上からはダウンロード出来ないため、基本は意識していただく必要のない情報となります。
稀にではありますが、重要な不具合等によってリリース番号の違うConnectorがダウンロード可能となる場合がございます。(その場合、古いリリース番号のImageは取り下げられます。)同じバージョンで異なるリリース番号においては、上書きインストールが出来ないため、古いConnectorをアンインストールしてから、新しいConnectorをインストールする必要があります。
サポートポリシーの変更点
2022年9月5日以降のサポートポリシーとしては以下の通りとなります。サポート対象外となったリリースについては、基本的にSecure Endpoint Consoleからのダウンロードは出来ません。また、サポートポリシーという意味ではMinor / Major / patchバージョンそれぞれの違いはありません。
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変更前(2020年リリース) |
変更後(2022年9月5日以降) |
Secure Endpoint Public Cloud |
- 現時点でリリースされている最新のMajor / Minorバージョンはサポート
- 最新の一つ前のMajor /Minorリリースは、最新のMajor/Minorリリースで2つのPatchリリースが出るまではサポートし、3つ目が出た時点でサポート対象外
- 最新のMajor/Minorバージョンで3つ目のPatchリリースが出ず、次のMajor / Minorバージョンがリリースされた場合、サポート対象外になるリリースはなし
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あるSecure Endpoint Connectorバージョンがリリースされてから、原則1年間はサポート。 例:Secure Endpoint Windows Connector 7.5.5は2022年5月25日にリリースされているため、原則そこから1年後である2023年5月25日までサポート
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Secure Endpoint Private Cloud |
End of supportになる3ヶ月以上前に通知 |
Public Cloud版と同様に各OS用のConnector / Private Cloud Administration Consoleもリリース後原則1年間はサポート 例:Private Cloud Administration Console 3.7は2022年6月29日リリースのため、原則1年後の2023年6月29日までサポート。付随するPrivate Cloud用のWindows Connector 7.5.5もAdministration Consoleと同様に原則2023年6月29日までサポート (Private Cloud版のWindows Connector 7.5.5はPrivate Cloud Administration Console 3.7と同じ2022年6月29日にリリースされているため、Public Cloud版とEnd of Supportの日が異なる。)
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上記の通り、変更後のEnd of Support Policyは特定バージョンのリリース後原則1年ということでシンプルになったことがご確認いただけます。なお、原則1年間と記載している通り、通常は1年より長期間サポートするということはないとお考えいただけたらと思います。例外としては、サポートしているOSとConnectorソフトウェアの互換性の問題が出る場合などがございます。
2022年9月5日以降影響を受けるソフトウェアバージョン
End of Supportのドキュメントの発行日と各ソフトウェアリリース日には関連がないため、直近9月5日以降End of Supportとなったソフトウェアが公式ドキュメントに記載されております。詳細につきましては、End-of-Support Announcement for Secure Endpoint Connector and Private Cloud Versionsをご確認ください。
上記ドキュメントはあくまでEnd of Support Policyの変更に伴い、直近で影響されるバージョンを明確にするためのドキュメントであって、今後はPolicyに従ってEnd of Supportが決定されるため、公式ドキュメントも本Community記事もアップデートされる予定はございません。以下に2022年9月5日時点でEnd of Supportとなるソフトウェアバージョンを抜粋します。
ソフトウェアの種類 |
対象バージョン |
Linux Connector (public cloud) |
Version 1.15.2以前がEnd of Support |
Mac Connector (public cloud) |
Version 1.15.3以前がEnd of Support |
Windows Connector (public cloud) |
Version 7.3.15以前がEnd of Support |
Android Connector (public cloud) |
Version 2.1.0.14以前がEnd of Support |
iOS Connector (public cloud) |
Version 1.5.2以前がEnd of Support |
Private Cloud Administration Consoleおよびそれとと同時リリースされた内包されている各OS Connector |
Version 3.4 (Console 5.4.20210602) 以前がEnd of Support
付随する各OS ConnectorはPrivate Cloudに付随するものであり、上記Public CloudのConnectorとは異なりますので、詳細はこちらをご確認ください。
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Cisco製品全体のEnd of Life Policyとの関係
Cisco製品の全体のEnd of Life Policyには、End of Salesが出てからアプリケーションソフトウェアは2年間サポートすると記載されておりますが、あくまでEnd of Salesが出てから2年でございます。
Secure EndpointはそもそもEnd of Salesが出ておらず、また、他製品と異なりバージョン毎にEnd of Salesが出ることはないため、現時点では無関係となります。
繰り返しになりますが、Secure Endpointにおいてはリリースされてから1年のサポートであるとご理解いただけたらと存じます。
公式ドキュメント