本記事について
お客様からSecure Email Gateway(SEG)を経由するメールが文字化けするという事象をご報告いただくことが多くあるため、その場合に事前確認いただきたい内容等をまとめています。メールの文字化けが発生しSRをオープンされる場合は、一度本記事をご確認ください。
事前にご確認いただきたいこと
SEGで文字化けが発生していることが確実ではない状況でSRをオープンいただいた場合、基本的には文字化け発生箇所の切り分けをお願いすることになります。SRオープン後の調査をスムーズに行うためにも、事前に可能な範囲でお客様側での切り分け作業をお願いいたします。実施していただきたい切り分け作業は以下の２点になります。
- SEGに到達前に文字化けが発生していないか
SEGに到達する前に、他のメールサーバ等で何らかの処理がされ、その結果文字化けが発生しているという場合があります。また、そもそもメールが作成された時点で文字化けしている可能性もあります。そのため、SEGに到達する前に文字化けが発生していないかのご確認をお願いいたします。
SEGに到達した直後のメールを取得し、文字化けの有無を確認することで、SEGに到達する前に文字化けが発生したかどうかを判断することが可能です。SEGに到達した直後のメールの取得方法は以下の記事をご確認ください。
ESA到達時のメールサンプルを取得する方法
- SEGから別のメールサーバに配送後に文字化けが発生していないか
SEGを通過後に後段のメールサーバの処理によって文字化けが発生する可能性もあります。SEGより後のメールサーバ等で文字化けが発生していないかを確認するためには、SEG通過直後のメールを取得し、その時点で文字化けが発生していることを確認いただく必要がございます。
SEGでは通過直後のメールの取得はできないため、可能であれば、後段のメールサーバでメールを取得いただき、後段のメールサーバを通過する前にすでに文字化けが発生しているかをご確認ください。
取得していただきたい情報
以下は、メールの文字化け発生時に、SRオープン前に取得していただきたい情報になります。
- SEGに到達直後のメールのサンプル
SEGに到達前に文字化けが発生をしていないことを確認するために、SEG到達直後のメールの取得をお願いします。
TAC側での再現試験を実施するためにも必要な情報となります。
SEGに到達した直後のメールの取得方法は以下の記事をご確認ください。
ESA到達時のメールサンプルを取得する方法
- 文字化けしたメールのサンプル
文字化けの状況を確認するために、文字化けしたメールのサンプルのご提供をお願いします。
可能であれば、SEGを通過した直後のメールの取得をお願いします。
また、Outlookのmsg形式ではなく、eml形式でのご提供をお願いします。
- メッセージトラッキングおよびメールログ
文字化けが発生したメールに対してSEGがどのような処理を行ったか確認するために、文字化けが発生したメールに対するメッセージトラッキングとメールが通過した時間帯のメールログのご提供をお願いします。
- 設定ファイル
文字化けが発生したメールに対してSEGがどのような処理を行ったか確認するため、および、再現試験を実施するために、該当のSEGの設定ファイルのご提供をお願いします。
また、別途サポートトンネルの有効化をお願いする場合もございますので、その場合はご協力をお願いします。サポートトンネルについては以下の記事をご参照ください。
IronPort 製品のサポート・トンネル
メールの文字化けのよくある原因など
以下のように、メール自体が不正なために文字化けするケースや、SEGでの表示上の問題でメール自体は文字化けしていないケースでのお問合せをいただく場合がございます。
- メール内で文字コードやエンコード方式の指定が正しくされていない
メール内で文字コードやエンコード方式の指定が正しくされていない場合、SEGで本文に文字列を追記するような処理をする際に、正しく処理ができず、文字化けする場合があります。Content-typeヘッダーに文字コードが、Content-transfer-encodingヘッダーにエンコード方式が正しく指定されているか、ご確認をお願いします。
- メッセージトラッキングなどでの表示が文字化けしている
表示の制約等の影響で、メッセージトラッキングやログ上でメールに関する情報が文字化けして表示される場合があります。その場合、通常はメール本体の文字化けはございませんので、もし、メッセージトラッキングやログ上の文字化けからメール本体の文字化けを懸念されてSRをオープンされる場合は、まずメール本体で実際に文字化けしているかご確認をお願いします。
