※ 2020 年 11 月 16 日現在の情報をもとに作成しています
1. はじめに
ブロック ページのバイパス機能を使って実際のページを表示させた際、ページを構成するいくつかの要素 (画像や CSS など) が正常に読み込まれない場合があります。本記事では、その事象の内容と暫定的な対処策について説明します。
2. ブロック ページのバイパス機能について
Umbrella には、禁止されたドメインにアクセスしてブロック ページが画面に表示された際、決められた情報 (ユーザーまたはコード) をページ内に入力することで、実際のページにアクセスできるようにするバイパス機能が用意されています。この機能を利用するには、事前に Umbrella の管理者が Umbrella Dashboard 上で設定をする必要があります。

3. ページが正しく表示されない事象について
ユーザーがブロック ページのバイパスを行うと以下のような画面が表示され、通常であればそれ以降ブロック ページが表示されなくなります。

ただし、一部の Web ブラウザで一部のサイトにアクセスした場合、ページを構成するいくつかの要素 (画像や CSS など) が正常に読み込まれず、ページのレイアウトが崩れたり、画像が X 表示となったりします。
この事象は、ページ自体の HTML とページ内の画像などが別ドメインのサーバーに保存されている場合に発生し、アクセスしたドメインの HTML は正常に取得される一方、それに付属する別ドメインのコンテンツはタイミングの問題で依然としてブロック処理が行われるために発生します。
(例)
ページの HTML -> www.example.com
ページの画像 -> img.example.com
ページの CSS -> css.example.com
4. 暫定的な対処策
最新の Google Chrome や Microsoft Edge などの Web ブラウザにおいて本事象が発生することが確認されており、その場合、表示されないコンテンツ (ドメインごとに一つで問題ない) に一度アクセスし直すことで、そのドメインの部分が正常に表示されるようになります。以下に具体的な手順を示します。
- 正常に表示されていない画像を右クリックし、「新しいタブで画像を開く」を選択
- 作成されたタブに画像が正常に表示されていることを確認してから、タブを閉じる (このステップは任意)
- 元のタブに戻り、ページを強制的に更新 (Microsoft Edge の場合 Ctrl+F5、Chrome の場合 Ctrl+R)
※ CSS ファイルの場合、CSS の保存先 URL を調べて、その URL を新しいタブで開きます
なお、Mozilla Firefox では、ブラウザ側の実装が異なることにより、これまでこの事象が発生したという報告はありません。