Google 社による Manifest V2 拡張機能の廃止に伴い、Umbrella Chromebook Client のサポートは 2025 年 6 月 (ExtensionManifestV2Availability ポリシーによる延長時) までとなります。
Updated: Prepare for Upcoming Changes - Umbrella Chromebook Client and SWG Umbrella Chromebook Client
※ 2018 年 11 月 20 日現在の情報をもとに作成しています
1. はじめに
本記事では、Chromebook 用にリリースされた Umbrella のクライアント アプリケーション「Chromebook Client」を紹介します。
なお、以前のバージョンには、ある条件下においてアプリが正常に動作しなくなる不具合がありますので、必ず最新バージョン (1.1.2) を利用してください。詳細については、以下のリリース ノートに記載されています。
Umbrella Chromebook client 1.1.2 Release Notes
https://support.umbrella.com/hc/en-us/articles/360001434443-Umbrella-Chromebook-client-1-1-2-Release-Notes
2. Chromebook Client とは
Chromebook Client は Chromebook 版の Roaming Client という位置付けにあり、Chromebook に DNS レベルのセキュリティ機能を提供します。Chromebook Client は以下の 2 つのアプリが連携して動作します。
- Cisco Umbrella Chromebook Client (Ext)
- Cisco Umbrella Chromebook Client (App)
具体的には、Ext が Chrome ブラウザの拡張機能として動作し、ブラウザ上で生成された Web リクエストの URL に含まれるドメイン名をコピーして App に渡します。
App は通常の Chrome アプリとして動作し、Ext から受け取ったドメイン名をもとに DNSリクエストを生成し、EDNS0 領域に Umbrella にとって必要な情報が付加してから、Umbrella の DNS サーバー (208.67.222.222/208.67.220.220) に転送します。

これらのアプリをインストールするための設定については、以下の公開文書を参照してください。
Chromebook Client - Deploying the Chromebook Client
https://docs.umbrella.com/deployment-umbrella/docs/cisco-umbrella-chromebook-client-deployment-guide
なお、これらのアプリのインストールには、前提として G Suite のアカウントが必要となります。また、Chromebook 以外のプラットフォーム (Windows など) にはインストールできません。
G Suite 側でインストールの設定が完了し、対象のユーザーが Chromebook にログインすると、実際のインストールが行われます。そして、その直後に Umbrella Dashboard の Deployments > Chromebook Users にログインしたユーザーのメールアドレスが登録され、これが Identity として使われます。

3. 制限事項
現在の最新バージョン (1.1.2) では、Roaming Client が有している以下の機能が実装されていません。
- Intelligent Proxy
- DNS の暗号化
- ブロック ページのカスタマイズ
- Umbrella の有効性確認ページ welcome.opendns.com と welcome.umbrella.com (代わりに internetbadguys.com が使える)
なお、ブロック ページについては、現在、以下の画像のようなレイアウトになっています。
