※ 2022 年 7 月 7 日現在の情報をもとに作成しています
1. はじめに
本記事では、DNS ポリシーの一部のブロック ページをバイパス (迂回) することができる BPB (Block Page Bypass) 機能の中から、バイパスコードを紹介します。なお、もうひとつのバイパスユーザについてはこちらの記事を参照してください。
2. バイパスコードについて
バイパスコードとは、DNS ポリシーのコンテンツ カテゴリ (Content Categories) または接続先リスト (Destination Lists) によって Web アクセスがブロックされた際、例外的にブロックされたページを表示させるときに使う英数字 5 桁のコードのことです。
バイパスユーザとは異なり、Umbrella Dashboard のアカウントを用意する必要がないため、導入や管理は比較的容易ですが、管理者が発行したコードをバイパス利用者に通知する必要があります。また、コードが何らかの形で他者に漏洩すると、コードを悪用されてしまう危険性があります。
3. バイパスコードの使用方法
Umbrella Dashboard の管理 (Admin) >バイパスコード (Byass Code) を開き、 追加ボタンをクリックして「新しいバイパスコードの追加」画面を開きます。その中にあるバイパスコード名に任意の名前を入力します。
「このバイパスコードは次を実行できます。」において、「すべてをバイパスする」を選択すると、すべてのコンテンツカテゴリと接続先リストのブロック対象に対して、バイパスが可能になります。また、「特定のカテゴリと接続先リストをバイパスする」を選択すると、任意の項目を選択することができます。
「このバイパスコードの有効期限は次のとおりです。」ではコードの有効期限を設定できます。なお、有効期限を過去に設定したり、未設定とすることはできません。設定が終わったら、保存ボタンをクリックします。以上により、バイパスコード画面に今作成したエントリーが追加されます。

以上で新しいバイパコードの作成は終わりですが、これだけではバイパスコードは使用できません。この後に作成したエントリーを実際の DNS ポリシーに関連付ける必要があります。
Umbrella Dashboard のポリシー (Policies) > DNS ポリシー (DNS Policies) を開き、バイパスコードを関連付けたい DNS ポリシーを展開して、「適用されたUmbrellaのデフォルトブロックページ」の下にある編集リンクをクリックします。

「ブロックページ外観を設定」画面が開きますので、パイパスコードを展開し、先ほど作成したエントリーを選択して、「設定して戻る」ボタンをクリックします。

最後に、設定を確定するため、DNS ポリシーの下側にある保存ボタンをクリックします。

以上ですべての設定は終わりです。ユーザーがブロックページでパイパスコードの欄にコードを入力し、バイパス ボタンをクリックすると、まずは以下のような画面が表示されます。

その後、「引き続き XXX でブラウジングする」のリンクをクリックすると、実際のページが表示されます。
