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Yoshinori Kimura
Cisco Employee
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質問

WSA で proxy ログを確認したところ、下記のログが記録されていました。 

Info: PROX_CONNTRACK : X : Peer XX.XX.XX.XX:XXX was healthy, now sick.
Warning: PROX_CONNTRACK : X : Peer XX.XX.XX.XX:XXX declared dead.


XX.XX.XX.XX:XXX にはWSAからアクセスする上位プロキシ(アップストリームプロキシ)サーバのIPアドレス、ポート番号が記載されています。

上記のようなログが記録されていますが何を意味するログでしょうか?

回答

上位プロキシへの接続状態の変化を検出したことを示しています。

WSA では上位プロキシを複数定義し、ルーティングポリシによりウェブアクセスの転送先として利用することができます。これら上位プロキシに対して直前のアクセスの結果から接続状態を区別しています。

上位プロキシ経由の通信が問題なく行えている状況は "healthy" 状態とみなし、その上位プロキシを利用します。

これに対して上位プロキシ自体からの一旦HTTPエラー応答や接続の失敗などが生じるとその上位プロキシへの接続性に一時的な問題があるとみなし "sick" 状態と判断します。

一旦 "sick"状態となっても(クライアントからの接続要求があれば)引き続きその上位プロキシを利用します。
もし上位プロキシの設定にある「再接続の試行回数」以上アクセスを繰り返しても利用できない場合には明らかな異常とみなし "dead" 状態と判断します。

前述のログはそのステータス変更が生じたことを意味しています。

"dead" 状態になった上位プロキシに対してはクライアントからの要求を転送しなくなります。
同じ上位プロキシグループの他の上位プロキシが利用可能ならばそちらを利用しますが、全ての上位プロキシに対して利用できなくなった場合には GUI 「ネットワーク(Network)」>「上位プロキシ(Upstream Proxy)」の「失敗のハンドリング(Failure Handling)」の設定に従います。

なお一旦ステータスが "dead" に移ったらそのプロキシに対してはダミーリクエストによる復旧確認が行われます。
ダミーリクエストにも応答がなければ間隔を調整しながらダミーリクエストの送信を繰り返しますが、この間隔は最大値になるまでは直前の再送待ち時間の倍の時間間隔が取られます。

ダミーリクエスト再送信間隔の例:

1回目 最初の送信より10秒後(最小値が初期値となります)
2回目 直前の送信より20秒後
3回目 直前の送信より40秒後
4回目 直前の送信より80秒後
5回目 直前の送信より160秒後
...

ダミーリクエストに対して上位プロキシより適切な応答が得られれば "healthy" 状態に復旧し通常通りの利用に戻ります。

ダミーリクエストの送信間隔の設定としては、CLI "advancedproxyconfig" の "MISCELLANEOUS" の設定の下記項目で、最初の待ち時間と最大の待ち時間が設定できます。

Enter minimum idle timeout for checking unresponsive upstream proxy
(inseconds).
[10]>

Enter maximum idle timeout for checking unresponsive upstream proxy
(inseconds).
[86400]>

(設定値変更後は "commit" コマンドでの変更反映が必要です。)

 

上位プロキシのサービスの再起動などで一時的に "sick"、"dead"  状態が検出されてもすぐに "healthy" 状態に戻りその後安定している場合は問題ありませんが、"Dead" 状態が長時間継続する様でしたら該当上位プロキシ及びそこまでの通信経路が正常であるか確認してください。

 

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