Intersight 概要
コンピューティングサーバの管理は、徐々に自動化が進んでいるとともに、クラウドのような直感的な管理性がトレンドになってきています。将来的には、先進運転支援システムのように、AI を活用した分析を行い、プロアクティブにリソース最適化や障害サポートすることが期待されています。
Cisco Intersight は、サーバ管理のためのクラウドベースのソリューションです。SaaS モデルのため、管理サーバが不要で地理を問わずにサーバの管理を行う事ができます。構成管理やアラーム管理など統一化されたシンプルな UI で直感的に利用することができ、従来のサーバ管理と比較すると非常に楽に管理を行う事ができます。
Intersight の特徴
あらゆる管理ソフトウェアの統合
UCS C シリーズスタンドアロンサーバ、FI Integrated UCS C/B シリーズサーバ、HyperFlex などは、これまではそれぞれ別のソフトウェアを利用して管理していましたが、Intersight ではどのフォームファクタでも一つの管理画面で一元的に管理ができます。
それに加えて、他社製デバイスである Pure Storage や vCenter も登録することで、コンピュート以外のデバイス管理も統合することが出来るようになりました。
"実行力" を備えた管理プラットフォーム
インベントリ管理としてただ表示を行うだけではなく、プロファイルを使用したサーバ設定や、ファームウェアアップグレード、OS インストール等を実行できるのが Intersight の特徴です。REST API によりそれらのアクションを自動化することも可能です。
UCS Director や Cisco Workload Optimization Manager の機能も加わることで、パブリッククラウドも含めたインフラ全体をライフサイクルを通して自動化していくことが出来ます。
VPN 不要でサーバにすぐにアクセス
Intersight ポータルページに、ユーザは Internet 経由でアクセスができるため、サーバ管理のためにサーバと同じネットワークに接続していることは必須要件ではなくなりました。これは在宅勤務やデータセンターからローケーションが離れた場所での作業を行う必要があるリモートワーカー向けに非常に有用です。
Intersight に組み込まれた機能に加えて UCS Manager / IMC / HX Connect の起動も VPN なしで出来るため、一部機能を除いて Cisco UCS サーバ運用におけるほとんどの作業が Intersight から実施いただけます。
テレメトリデータを活用したプロアクティブガイダンス
Intersight は、接続されたデバイスから情報を収集するだけでなく、収集したテレメトリデータを活用したプロアクティブなサポートを実現します。ハードウェア障害発生時に自動的に RMA を作成する Proactive RMA や、将来的な HyperFlex のストレージ容量を予測する Capacity Runway などが一例です。今後もサポートを強化していく予定です。
Intersight は CI/CD モデルで開発を進めており、常に最新の機能をアップデートしています。この機会に Intersight をぜひ利用してみてください。