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2019-07-16 10:33 PM
ACI に関しては、ACI How To というポータルサイトに情報を集約しています。 そのため、設定やトラブルシューティング等、ACI に関する情報収集はまず、ACI How To をご参照ください。
このコンテンツも ACI Multi-site の基本設定 - Tenant 設定 というタイトルで同様の内容が掲載されています。 Cisco Support Community は、Font や Format がくずれてしまうのでこのコンテンツも ACI How To での閲覧をお勧めします。
はじめに
本ドキュメントは ACI Multi-site 構成を用いて、サイトを跨る簡単な Tenant 構成を構築する設定例を紹介します。 Site設定については ACI Multi-site の基本設定 - Site設定 を参照してください。
注意事項
このドキュメントは ACI Multisite の動作を簡単に確認するための必要最低限の構成/設定のみを使用しています。実際のご利用環境の構築/設計にあたっては Cisco.com に公開されているコンフィギュレーションガイド、デザインガイドをご参照ください。 Cisco.com ドキュメントの記載とと本ドキュメント記載に差異がある場合は Cisco.com ドキュメントの記載を優先してください。
構成情報
本ドキュメントにて使用する ACI Multisite 環境の簡単な構成は以下の通りです。構成条件などは全て ACI Multi-site の基本設定 - Site設定 と同様です。
ACI Multi-site を利用した Single VRF の サイト間 L3 構成設定例
1. Tenant 作成
はじめにMSO から、Site-TKY, Site-OSK で共有する Tenant を 作成します。
- 1-1. ADD TENANT でテナントを作成する
- 1-2. Tenant の確認
MSO から Tenant を作成すると、Associated Sites で選択したサイトの APIC に Tenant が作成されているはずです。
表示されている警告の通り、この Tenant は MSO から作成されていることが判ります。
2. Schema 設定とDeploy
Schema ではサイト間の論理構成が定義され、Deploy することができます。今回作成する論理構成は以下の通りです。
- 2-1. ADD Schema
- 作成した Tenant: JP-Msite-Tenant の Multi-site の設定を、この Schema に展開していきます。
- 作成した Tenant: JP-Msite-Tenant の Multi-site の設定を、この Schema に展開していきます。
- 2-2. Schema の名前変更
- 2-3. Template: TKY and OSK
この template には Site-TKY と Site-OSK で共通で使用することになるオブジェクトを定義していきます。今回の設定例では VRF と Contract を共有することになります。
- 2-3-1. Tenant 選択
- SELECT A TENANT: JP-Msite-Tenant
- SELECT A TENANT: JP-Msite-Tenant
- 2-3-2.VRF 設定
- DISPLAY NAME: JP-Msite-VRF
- DISPLAY NAME: JP-Msite-VRF
- 2-3-3. Template に Site を割り当てる
Template: TKY and OSK を右クリックして Add Site を選択- Site-TKY: TKY and OSK
- Site-OSK: TKY and OSK
- 2-3-4. 設定した Template を展開(Deploy)
右上の "DEPLOY TO SITES" を選択
- 2-3-5. Deploy した VRF を各サイトの APIC から確認
- 2-3-1. Tenant 選択
- 2-4. Template: TKY と Template: OSK を作成
これらの Template には各サイトに閉じたオブジェクトを設定していきます。今回の設定例では BD/EPG をサイト毎に個別のものを展開してきます。 - 2-5. Template: TKY の設定
- 2-6. Template: OSK を作成
- 設定の流れは 2-5 と同じです。
- 2-6-1. Application Profile の作成
- DISPLAY NAME: Webapp
- Add EPG
- DISPLAY NAME: OSK-App-EPG
- BRIDGE DOMAIN: Create: OSK-App-BD
- 2-6-2. BRIDGE DOMAIN: Web-BD 設定
- VIRTUAL ROUTING & FOWWARDING: JP-Msite-VRF
- L2 STRETCH: Check OFF
- 2-6-3. 作成した BD/EPG を Site-OSK へ展開
- 2-6-4. 展開した BD の SUBNET 設定
- Site-OSK の OSK Template から OSK-App-BD を選択
- GATEWAY IP: + SUBNET
- GATEWAY IP: 10.1.2.254/24
- 2-6-5. 展開した EPG の DOMAIN 設定
- Site-OSK の OSK Template から App-EPG を選択
- DOMAINS: + DOMAIN
- 2-6-6. EPG/BD の設定変更を反映
- 2-7. Contract 設定
3. サイト間エンドポイントの通信確認
ping による TKY-Web-Server(10.1.1.1) - OSK-App-Server(10.1.2.1) の通信確認
$ ping 10.1.2.1
PING 10.1.2.1 (10.1.2.1) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 10.1.2.1: icmp_seq=1 ttl=43 time=110 ms
64 bytes from 10.1.2.1: icmp_seq=2 ttl=43 time=110 ms
64 bytes from 10.1.2.1: icmp_seq=3 ttl=43 time=109 ms
64 bytes from 10.1.2.1: icmp_seq=4 ttl=43 time=109 ms
64 bytes from 10.1.2.1: icmp_seq=5 ttl=43 time=109 ms
具体的な通信経路の確認方法は ACI Multi-site サイト間通信経路の確認 - Known Unicast をご参照ください。