本稿では NX-OS Style CLI と APIC GUI の併用について説明します。
結論として設定の際に NX-OS Style CLI と APIC GUI を混在させる行為は推奨されていません。
また、APIC GUI で設定を行った後に結果を show running-config コマンドで確認する操作は推奨されていません。
NX-OS Style CLI とは
NX-OS Style CLI は APIC の CLI から利用でき、NX-OS (standalone) モードに似た操作体系を用いて ACI を設定することやその設定結果を確認することが出来る CLI です。
show running-config コマンドは NX-OS Style CLI の一例です。
設定を行うには APIC の CLI にアクセスし、configure コマンドを使うことで Global configuration モードに入ることで出来ます。
apic1# configure
apic1(config)#
詳細については「Cisco APIC NX-OS Style CLI Configuration Guide, Release 4.2(x) and Later」を参照してください。
注意点
「Cisco APIC NX-OS Style CLI Configuration Guide, Release 4.2(x) and Later」の「Using the APIC CLI」の章の「Mixing the NX-OS Style CLI and the APIC GUI」の節には NX-OS Style CLI と APIC GUI の併用についての記載があります。
そこには「Configurations done through the NX-OS style CLI are rendered in the APIC GUI. They can be seen, but sometimes may not be editable in the GUI. Also changes made in the APIC GUI may be seen in the NX-OS style CLI, but may only partially work.」と記載があります。
上記にあるように NX-OS style CLI で設定した場合に APIC GUI で表示されても編集できない場合があります。
また、APIC GUI から設定を行った結果を show running-config コマンドで確認しても部分的にしか機能しない場合があります。
APIC GUI あるいは REST API から設定を行った場合には結果を APIC GUI、REST API、moquery コマンドで確認してください。
一方、NX-OS Style CLI で設定を行った場合は show running-config コマンドあるいは moquery コマンドで確認してください。
show running-config コマンドが適切に機能していないように見えるとしても全ての設定を NX-OS Style CLI から行った場合でなければ、原則サポートは提供出来ません。
設定の際に混在させた場合に問題が発生する具体例としては「Mixing the NX-OS Style CLI and the APIC GUI」に記載の「Caution」を確認してください。
show running-config コマンドは EXEC モードや Global configuration モードで実行すると、設定によっては動作が大変遅い場合があります。
そうした際には下記のように確認したい特定のモードに入った後に実行した方が結果が早く返ります。
apic1# configure
apic1(config)# leaf leaf1
apic1(config-leaf)# show running-config
加えて、NX-OS Style CLI で設定を行っている場合でも弊社 TAC にログを送付する際には show running-config コマンドの結果を送付するのではなく、「Exporting a Snapshot」などの方法で Snapshot を取得し Snapshot の送付をお願いします。
以上で本稿は終了になります。
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