本ドキュメントでは、API Inspector 、GUI Plugin の Debug Info を利用したトラブルシュート例について説明します。
※ ACI Version 6.0(2h) での確認結果をもとに掲載しております。
※ ACI Version 3.0 の記事はこちら
1. 目的
ACIでの運用やトラブルシュートを行う中で、ClassやDN(※) を確認し、その結果をもとに MO (managed object) の情報を確認することがあります。
また、GUI Plugin の Visore※ だけでなく、CLIでの結果の表示方法について問い合わせが多くあります。
本ドキュメントでは、API Inspector、及び Debug Infoを利用して、Visoreや、CLIで MO を確認する方法を記載します。
2. Classとは
#以下のドキュメントから抜粋
ACI Policy Model (パートナー トレーニング資料)
ACIで予め定義された設定等を表現する器
• Class名 、類似した機能グループを表すpackageとその中のclassで表される
テナントを定義するClass fvTenant の先頭 fv は fabric virtualzation の頭文字
• Class名 package.class = package:class = packageclass 3種類 表現方法があり、ツールによって表現方法が異なるので要注意
fvTenant = fv:Tenant = fv.Tenant
• Object 、各Classで定義された内容に沿って作成された実体
• 各Object 、Classに紐付けられた接頭名が付いたRelative Nameで表される
• テナントで定義されている代表的なClassとObject 名前
テナント |
コンテキスト |
ブリッジドメイン |
エンドポイントグループ |
fvTenant |
fvCtx |
fvBD |
fvAEPg |
tn-<name> |
ctx-<name> |
BD-<name> |
epg-<name> |
3. DNとは
DN (Distinguished Name ) : 各Object MIT ルートからのパス
• ルートから 各Object Relative Nameでパスが表される
例: tenant1 app1にあるepg1 場合 uni/tn-tenant1/ap-app1/epg-epg1
4. WebURL / Debug Info を利用した MO確認例
例① WebURLから DN を確認し、CLIからMOを確認
1) 参照している 設定の WebURLを参照し、uni/xxxxxxxx というDN を確認する。

2) APICに sshでログインし、上記で確認した DN を moquery -d uni/xxxxxxxxx の形式で入力すると、対象のMOが出力されます。
(例2) Debug Info からclass を確認し、Visore (APIC Object Store Browser) から MOを確認
※ Debug Info 及び、Visore (APIC Object Store Browser) の確認方法については以下のドキュメントを参照ください。
1) GUIから Show Debug Info を選択します
2) GUIの下に 参照している MO の class(下記の黄色下線) と DN(青色下線) が表示されます。
3) Visore (APIC Object Store Browser) から class を入力します
4) 対象の MOが表示されます
5) APIC 上から moquery -c <class名> としても確認できます (以下の例では 出力が多いため grepで 絞っています)
6) Debug Infoで表示された DN を APIC 上から moquery -d uni/xxxxxxx としても確認できます
5. API Inspector を利用したMO確認例
API Inspector から Class または DNを特定し、MOをCLI or Visore で確認する例
1) API Inspector を開いた状態で 確認したい MO を参照します (下記例では Static Ports の確認)
2) Static Ports を参照したタイミングで API Inspector 側で POSTされた結果から Class と DNが分かります
3) Visoreで DN を指定して MOを確認します
4) CLI からも確認できます
6. Classの検索
Classの検索は Help → Model Documentation から可能です。
class を検索して表示された該当の class 名をダブルクリックすると、そのClassの説明や関連するMOを確認できます。