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Natsuki Takeshi
Cisco Employee
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概要

本記事では ACI バージョン 4.2 から別のバージョンへアップグレードする手順についてご紹介します。


Schedule Node Upgrade

バージョン 4.1 まではアップグレードプロセスの開始後にAPICから各スイッチにソフトウェアイメージファイルの展開が行われていたため、ソフトウェア転送に掛かる時間も含めて作業時間を計画する必要がありましたが、バージョン 4.2 以降ではイメージファイルの転送を行うタイミングを選べるようになりました。アップグレードの実行タイミングとして将来の日時を指定した場合、事前にイメージファイルを各スイッチへダウンロードしておくことが可能です。

Upgrade Group

バージョン 4.0 より前のバージョンではメンテナンスグループ、ファームウェアグループという単位でそれぞれ対象機器をグルーピングしてバージョンアップを行っていましたが、バージョン 4.0 以降ではアップグレードグループという1つの単位でグルーピングすることができるようになり、アップグレード作業が簡素化されました。

グルーピングの考え方

構成に合わせて柔軟にグルーピングすることが可能ですが、よくある方法としては単純に2グループに分ける方法と、もう少し細かくSpine/Leafのグルーピングを行う方法が考えられます。作業工数を考えると単純に2グループに分ける方法が簡単ですが、帯域の縮退を気にする場合には細かくグルーピングして段階的にアップグレードを行う方法を選択するのもよいかと思いますので、環境に合わせて最適な方法を検討してください。

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作業手順

1.ソフトウェアイメージファイルの入手

CCO にアクセスして Support > Software Download から Software Central を開き "APIC" で検索します。"APIC Software" を開き、アップグレード先のターゲットバージョンを選択します。APIC 用のイメージファイルと スイッチ用 のイメージがありますので、両方をダウンロードします(スイッチ用のイメージファイルは Related Software 欄から入手できます)

(ファイル名の例)
 APIC:aci-apic-dk9.5.2.7g.iso
スイッチ:aci-n9000-dk9.15.2.7g.bin

2.ソフトウェアイメージのAPICへのアップロード

APIC にログインし、Admin > Firmware > Summary からストレージに十分な空き(使用率 75% 以下)があることを確認します。CLIで確認する場合は /firmware の空き容量を確認してください。


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Admin > Firmware > Images を開き、右上のツールアイコンから"Add Firmware to APIC"を選択します。

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"Browse..." からローカルに保存したイメージファイルを選択し、"Submit"を押下します。この操作を繰り返し、APIC用イメージとスイッチ用イメージの両方をAPICにアップロードします。


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3.APIC アップグレードの実行

Admin > Firmware > Infrastructure > Controllers を開き、右上のツールアイコンから"Schedule Controller Upgrade"を選択します。

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Target Firmware Version のプルダウンから対象のバージョンを選択します。警告メッセージが表示されるため、確認しチェックボックスにチェックを入れます。アップグレードを即時実行する場合は"Upgrade now"を選択、スケジュールした日時に実行する場合は"Upgrade later"を選択します。

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以下のようにステータスバーで進捗状況が確認できます。
複数台でクラスターを組んでいる場合、アップグレードの順番はランダムです。1台あたり約30 - 45分程度で完了します。

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4.スイッチ アップグレードのスケジュール

Admin > Firmware > Infrastructure > Nodes を開き、右上のツールアイコンから"Schedule Node Upgrade"を選択します。

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Upgrade Group を新しく作成する場合は"New"を選択します。任意のUgrade Group Nameを入力し、Target Firmware Versionのプルダウンからターゲットバージョンを選択します。Upgrade Start Time で "Download Image Now and Schedule Upgrade for Later"を選択することで、スケジュールを設定できます(イメージファイルの展開が事前に行われます)。Scheduler のプルダウンから既存のスケジューラを選択するか、"Create Trigger Scheduler"を選択して新しく作成します。


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任意のポリシー名を入力し、Schedule Windows の"+"ボタンを押下します。Create Schedule Window の画面で任意のポリシー名、アップグレードを実行する日時、Maximum Concurrent Nodes(並行で実行できるNode台数の上限値)を設定し"OK"を押下します。元の画面に戻り、"Submit"を押下します。

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Schedule Node Upgrade の画面に戻り、"All Nodes" の "+"ボタンを押下します。この Upgrade Group に含めるNodeを選択します。レンジ指定も可能ですが、この例では"Manual"を選択しています。対象のNodeにチェックを入れ、"OK"を押下します。

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Schedule Node Upgrade の画面で"Varidate"を押下します。同様の手順で他の Upgrade Group を作成します。


13.png

 

以下のようにAPICからスイッチへのイメージファイルの展開、および アップグレードプロセスの進捗状況をそれぞれ確認することができます。


14.png

 


ファブリック内のすべてのAPICとスイッチがアップグレードされたら作業は完了です。


 


Cisco Customer SuccessではCisco Communityを通じて様々なベストプラクティス情報の提供を進めています。

こちらを、設計検討、運用検討の際にご活用ください。



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