目的
本ドキュメントは Prometheus のアラート生成ルールを追加、変更、削除する方法をご紹介します。
前提情報
Prometheus のアラート機能は、監視対象のデータがあらかじめ設定しておいた条件に合致した場合、SNMP トラップやメール等を使って管理者に通知するものです。
アラートを生成する条件はあらかじめ定義されており、alerting_rules.yml ファイルに記述されております。以下はアラート生成ルールを記述するファイルのフォーマットとなります。

主要な項目につきましてご説明します。
<name:> |
ルール名を記述します。 |
<alert:>
|
アラート名を記述します。 |
<expr:>
|
アラートの条件を記述します。 |
<for:> |
条件に合致し、アラートを通知するまでのpending期間を記述します。
Pending期間内に条件に合致し続ける場合に限りアラートを通知します。
|
アラート生成ルールをカスタマイズする方法
アラート生成ルールをカスタマイズしたい場合、下記3つのステップを踏んで頂く必要があります。
STEP 1 configuration file にルールを記載します。
alerting_custom_rules.yml という名前のファイルにルールを記載し、management ノードの /root/openstack-config 配下に格納します。ルールの記載方法に関しまして、/root/openstack-config 配下の EXAMPLE ファイルをご参照ください。
新規ルールの追加:
以下のすべての項目に情報を記載する必要があります。

既存ルールの一部の変更:
<name:> に「change-rules」と入れます。
<alert: > に変更したいアラートルールのアラート名を入れます。
その他、変更したい項目を記載します。
以下の例では、disk_used_percent というアラートルールのアラート条件を変更することになります。

既存ルールの削除:
<name:> に「delete-rules」と入れます。
<alert: > に削除したいアラートルールのアラート名を入れます。

STEP 2 作成した configuration file の validation を行います。
management ノードの /root/openstack-config 配下にある configuration file をチェックします。「success」が出ましたら、validation が完了します。

STEP 3 変更を適用します。
$ ciscovim reconfigure --alerting_rules_config openstack-configs/alerting_custom_rules.yml
Note: この適用作業は稼働中のシステムに影響を与えません。
関連情報
[CVIM] CLIによるalertsの確認方法について
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3946986
Cisco Virtualized Infrastructure Manager Installation Guide
■ Overview to CVIM-MON