はじめに
本ドキュメントはSCVMでstMgrのサービスを再起動する前の必須確認であるiptablesの確認方法及びその対処を説明します。
トラブル対応の時等、SCVMでstMgrのサービスを再起動する場合があります。iptables のレコードに差分がある場合、stMgr が正常に起動できなくなる可能性があるため、HXDPバージョン2.5(1x) 以降、stMgr を再起動する際は事前に iptables のレコード数を確認する必要があります。
事前にすべてのSCVMでiptables のレコード数を確認
すべてのSCVMに root で SSH 接続し、以下コマンドでiptables のレコード数を確認します。
#iptables -L -n | wc -l
注:HXDP 4.5以降はadminでSSH接続し、"priv iptables -L -n | wc -l"で確認
出力例:
#iptables -L -n | wc -l
44
すべてのSCVMでiptables のレコード数が一致且つ44以上の場合"restart stMgr"を実施
上記の通りすべてのSCVMでiptablesのレコード数が一致、且つ44以上の場合、"restart stMgr"をご実施ください。
注:HXDP 4.5以降は"priv restart stMgr"を実施してください。
iptablesのレコード数が不一致または44以下の場合の対処
実際の確認結果とあわせて、対象SCVM、またはすべてのSCVMで以下対処をご実施ください。
"rm -r -f /config"コマンドで/configディレクトリ以下が削除されますが、stMgrプロセスを再起動しますと、該当フォルダごと再作成されます。"iptables -F"コマンドでiptablesレコードをフラッシュします。
# iptables -F
# mkdir /config.back
# cp -R /config /config.back
# rm -r -f /config
# restart stMgr
注:HXDP 4.5以降はadmin権限で"rm -r -f /config" と "iptables -F"を実行できないため、上記実施前Japan TACまでお問い合わせください。
起動後のstMgrサビース及びiptables状態を以下のコマンドで確認できます。
#pidof stMgr <<<起動後のstMgr サビースPID確認
#iptables -L -n | wc -l <<<すべてのSCVMでレコード数が一致、且つ44以上