本ドキュメントでは Cisco MDS の筐体を交換する手順ついて説明します。
事前準備
1. コンフィグのバックアップ
下記のドキュメントを参考に、設定のバックアップを取得します。
[MDS] コンフィグレーションのバックアップとリストア
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/4653485
2. ライセンス情報の確認
以下のコマンドを使用して、ライセンス情報を確認します。
# show license
# show license usage
3. ケーブリングの確認
ケーブリングの情報をメモします。(こちらの手順は現地での作業となります。)
交換手順
1. 筐体の交換
すべてのケーブルを抜線し、筐体を物理交換します。その後、ケーブリング情報をもとにケーブルを戻します。
2. IPアドレスの設定
コンフィグやパッチをアップロードするために、Mgmt のインターフェースにIPアドレスを、コンソール接続経由で設定します。
3. バージョンの変更
下記のドキュメントを参考に、元のバージョンに揃えます。
[MDS] アップグレード・ダウングレード方法
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/4651622
4. ライセンスの再登録
(ライセンスがインストールされていない場合は、)下記のドキュメントを参考に、ライセンスをインストールします。
[MDS] ライセンス インストール手順
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/4607208
5. コンフィグのリストア
下記のドキュメントを参考に、設定を戻します。
[MDS] コンフィグレーションのバックアップとリストア
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/4653485
手順は以上です。
補足
筐体交換することで、WWN(World Wide Name)が変更されます。
そのため、interface-based zoning, Inter VSAN Routing (IVR) 等の WWN を参照する機能が設定されている場合は、別途設定を変更する必要があります。
各種機能の設定変更手順については、ユーザガイド等を参照ください。
参考
MDS 9000 Chassis Backup, Restoration, and Replacement Configuration Example
https://www.cisco.com/c/en/us/support/docs/storage-networking/mds-9500-series-multilayer-directors/117621-configure-MDS-00.html