はじめに
本記事では、NexusシリーズでMicrosoft Network Load Balancing (NLB) を利用する際の注意事項について説明します。
注意事項
Nexusシリーズでは機種によってNLB構成のサポート状況が異なりますので、
設計の際には注意して下さい。
非サポートの構成でNLBを利用した際には、通信ができなかったり、
通信に遅延が発生したりするような本来意図しない動作が発生する事例が報告されています。
例えば、Nexus3000シリーズの場合は下記のような事象が登録されています。
Nexus 3000: Microsoft NLB Multicast Mode Support
CSCui82585
上記の事象はマルチキャストモードのNLBトラフィックがCPUにPuntされるというもので
機器の制限上、修正予定はありません。
Nexus 3000: Flood Unknown Unicast after L3 switch (NLB Unicast Support)
CSCup92860
ユニキャストモードは上記の不具合が登録されています。
また、Nexus9000シリーズではユニキャストモードのみがサポートされており、
併せてNexus9300シリーズではユニキャストモード利用時に制限事項がありますので、
下記ドキュメントを参照の上でご利用ください。
Configure Nexus 9000 Unicast NLB (英語ページ)
NLBサポート機器一覧
Nexus 7000
Nexus 6000
Nexus 5000
Nexus 9500 (ユニキャストモードのみサポート CSCup90853)
Nexus 9300 ( CSCuq14783, CSCuq03168 )
参考情報:NLB Supported Platforms一覧(英語ページ)
※サポート状況に関しては変更がある可能性がありますので、上記リンク上の記載を正として下さい。
NLBの設定例に関して
NLBの設定例に関しては下記のドキュメントを参照下さい。
- Microsoft Network Load Balancing on Nexus 7000 Configuration Example(英語ページ)
- Configure Nexus 9000 Unicast NLB (英語ページ)