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YAMADA Akinori
Cisco Employee
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1.はじめに

このドキュメントでは、基本的に Nexus シリーズで共通となるパケットロス時のトラブルシューティングを提供します。


2. 概要

パケットロスが発生した場合、確認場所は多岐に渡ります。本ドキュメントでは初期のアクションとして行うべき切り分け方法を提供します。なお、全 Nexus シリーズを対象としているため、コマンドの出力については割愛しています。


3. パケットロスのトラブルシューティングについて

本項目ではいくつかの切り分けと確認に必要なコマンドを紹介します。ここで紹介した切り分けで故障箇所、パケットロスの原因の特定が困難な場合は Japan TAC へのケースオープンをお願いします。


3.1. カウンターの確認

まず確認すべきはパケットがドロップしているを思われるポートのカウンターの確認です。“確認コマンド”で提示したコマンドで物理層の問題か、キューイングによる問題か、CPU 保護機能(CoPP)によるドロップか等が確認できます。確認の際には 『Drop』や『Error』、『Violate』などの単語に注目してください。


確認コマンド

show interface ethernet x/y
show interface ethernet x/y counters detailed
show queuing interface ethernet x/y (Nexus 7000 シリーズを除く)
show policy-map interface control-plane
show hardware internal errors (Nexus 7000 シリーズのみ)
show hardware internal [carmel/gatos/bigsur] crc (Nexus 5000/6000 シリーズのみ)
show hardware rate-limiter (Nexus 5000/6000 シリーズを除く)


3.2. ドロップポイントの特定

Nexus を経由する、もしくは Nexus 宛のパケットがドロップしている場合、実際に Nexus でドロップしてるのかの確認も重要なポイントとなります。
ドロップポイントを確認にするには古典的な方法だと L3 環境であれば Ping や Trace Route での確認,L2 環境であれば Ingress、および Egress のポートで SPAN 機能を使用してパケットキャプチャを行います。


Nexus 宛のパケットの場合、イーサアナライザでの受送信の確認も有効な手段となります。SPAN によるパケットキャプチャと異なりリモートからの確認が出来るため,ぜひとも実施する事を推奨します。イーサアナライザの使用方法については以下のドキュメントをご参照下さい。

 

NX-OS でのイーサアナライザの使用方法について

Cisco Nexus デバイスによる、 Ethanalyzer を使ったコントロール プレーンおよびデータ プレーンのトラフィック分析


確認方法

Ping、Trace Route による確認

SPAN によるパケットキャプチャ
イーサアナライザによる受送信の確認


3.3. MAC/ARP テーブルの学習状況の確認

パケットの宛先が学習されていなければ、パケットの転送は行えません。MAC や ARP のテーブルを確認してください。
TAC にケースオープンする際には MAC アドレスや IP アドレスの情報も添えて頂けると助かります。


確認コマンド

show mac address-table
show ip arp

 

3.4. CPU/メモリ リソースの確認

Nexus 宛のパケットに限った事となりますが、CoPP で設定された帯域以下の通信でも複数のポリシーで通信が Punt された場合、CPU への影響を与える場合があります。
以下のコマンドを使用して CPU 使用率、もしくは特定のプロセスの使用率が高止まりしていないか確認します。

確認コマンド

show processes cpu sort | exc 0.00 (事象発生時に複数回)
show processes cpu history
show system resources

 

4. ケースオープンの際には

Japan TAC にケースをオープンする際は、上記の確認結果と共に tech-support、もしくは tac-pac を取得いただくと助かります。tac-pac の取得については以下のドキュメントを参照してください。

 

Cisco TAC へお問い合わせの前に


5. 備考

このドキュメントの情報は、2018年2月の時点でのものとなります。このドキュメントの内容について予告なく変更される場合があります。
 
(作成日:2018 年 2 月 1 日)
(更新日:2018 年 7 月 5 日)

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