1.はじめに
このドキュメントでは 'reload' コマンドの 'ascii' オプションについて説明しています。
2.概要
'reload ascii' コマンドは Nexus 5000/6000 シリーズを除く、Nexus 3000/7000/9000 シリーズに実装されているコマンドです。
switch# reload ?
<CR>
ascii Reload with ASCII startup-configuration
module Reboot a specific module
vdc Restart the current vdc
NX-OS では startup-config や稼働時の DB をバイナリー形式で保持していますが、'ascii' オプションを使用して再起動を行った場合，バイナリーとは別に保存されている Ascii テキスト形式の startup-config を上から順に読み込んで設定をおこないます。
この動作によって、メモリー上のデータベースが新規に構築される為、特定条件下のケースにおいて有効な手順となります。
3.'reload ascii' コマンドが有用なケース
非常に稀に NX-OS が保持しているバイナリーデータが破損する（不正なデータが保存される）事があります。過去の事例では 'install all' をせずにアップグレード、ダウングレードを行った後に事象の発生が確認されています。
※不具合によって発生する場合もあります (例：CSCvz05495)
バイナリーデータが破損した場合，それを読み込こんだメモリー上のデーターベースにも異常が引き継がれ、設定した通りに ACL や Route-map が動作しない、再起動時に反映されない設定がある等の事象が発生します。
このようなケースでは一度、'reload ascii' コマンドを実行頂く事で設定が正常に反映されるようになる場合があります。
もし特定の作業後に事象が発生する場合などは、使用機器と NX-OS バージョン、running-config、手順を添えて、個別に SR オープンをお願いします。
4.備考
このドキュメントの内容については予告なく変更される場合があります。
