初めに
本ドキュメントでは Nexus 5000/6000 シリーズの転送方式について解説します。
転送方式について
Nexus 5000/6000 シリーズにはカットスルーとストア・アンド・フォワーディングの2種類の転送方式があります。
カットスルー:基本的には宛先MACが収容された先頭 6 バイトだけを受信し,転送先の決定を行います。ストア・アンド・フォワーディングより低遅延となります。また、エラーパケットはそのまま転送されます。
ストア・アンド・フォワーディング:従来のスイッチの転送方式で、まずフレーム全体を受信し、その後整合性チェック、転送先の決定を行います。エラーパケットは破棄されます。
転送方式の決定
下表の通り、この2つの転送方式は入力インターフェースによって決定されます。
入力インターフェース |
出力インターフェース |
転送方式 |
10 Gigabit Ethernet |
10 Gigabit Ethernet |
カットスルー |
10 Gigabit Ethernet
|
1 Gigabit Ethernet |
カットスルー |
1 Gigabit Ethernet
|
1 Gigabit Ethernet |
ストア・アンド・フォワーディング
|
1 Gigabit Ethernet
|
10 Gigabit Ethernet |
ストア・アンド・フォワーディング
|
FCoE |
Fibre Channel |
カットスルー |
Fibre Channel |
FCoE |
ストア・アンド・フォワーディング
|
Fibre Channel |
Fibre Channel |
ストア・アンド・フォワーディング |
FCoE |
FCoE |
カットスルー |
簡単な覚え方として「入力インターフェースが 10 Gigabit インターフェースの場合、カットスルーが選択される」と記憶下さい。
関連ドキュメント
Nexus 3000:Nexus 3000 シリーズの転送方式について
Cut-Through and Store-and-Forward Ethernet Switching for Low-Latency Environments