はじめに
このドキュメントは NX-OS 10.2 トレインから実装された LACP Suspend invidual pxe について解説します。
コマンド解説
'[no]lacp suspend-individual pxe' は LACP PDU を受信できなかった場合の動作を設定します。
無効とした場合、複数のメンバーポートの中から一つだけ "Individual" として動作させ、残りのポートは "Suspend" とします。
デフォルトは 'lacp suspend-individual pxe' ですべてのメンバーポートが "Supended" になるよう設定されています。
vPC 構成では vPC ピアで設定をそろえないと、セカンダリロールの vPC ポートがダウンするのでご注意ください。
Sample Config
以下のコンフィグは "port-channel1" インターフェースで LACP Suspend invidual pxe を有効にしています。
interface port-channel1
no lacp suspend-individual pxe
"lacp suspend-invidual pxe" が有効なシナリオ
BOOTP サーバーが vPC に接続されたスイッチの先にいる場合,往復で経路が異なる場合が発生し得ます。
'no lacp suspend-individual pxe' を設定することで,単一のポートが "Individual" となるため、往復で異なる vPC ピアを経由しても、vPC ピアリンクを経由して単一のポートで BOOTP のパケットが処理されます。
参考情報
Nexus シリーズ : LACP suspend-individual
Nexus スイッチ (NX-OS) : 設定例
Configuration Guide : Configuring Port Channels