データセンターの自動化について -第1回-
Cisco ACI Multi-Site Orchestrator(MSO)がリブランディングされてNexus Dashboard Orchestrator(NDO)に変わりました。
すでに、NSO3.2からは、従来のOVA形式は廃止され、Nexus Dashboard上で動作するアプリケーションのみが提供されています
そして、NDOは、従来のACIの複数のサイトを管理する目的から、データセンタードメインのオーケストレーターといて位置づけに変わってきています。
今回は、オーケストレーションに必要な機能でNDO 3.4で新たに実装されたものを、4つを紹介します。
1.デプロイ前の設定内容の可視性
テンプレートのデプロイ時にサイトにどのような設定が投入されるかの可視性が追加されています。
表示形式は、Deployment Graph形式または、APIC XML形式
図1.Deployment Graph 図2.APIC XML形式
2.テンプレートのバージョン管理、ロールバック機能
テンプレートバージョン間の差分表示で、変更管理をわかりやすくします。
古いテンプレートのデプロイを解除することなく、テンプレートを簡単にロールバックすることが可能になります。
3.変更管理ワークフロー
テンプレート管理に作成者(デザインナー)、承認者(アプルーバー)、実行者(デプロイヤー)といった役割が追加されました。
4.デプロイしたテンプレートを特定サイトのみを切り離し
従来までの場合、一度テンプレートをデタッチして、対象サイトを除外して再度アタッチするといった作業が
必要になりますが、それらが不要になります。
ロートマップとしてインターフェースコンフィグレーション等もNDOから実施可能になる予定となっています。
今後は、データセンターの自動化をテーマに実際のやり方を含めて紹介していく予定です。