Nexus5000 シリーズ・スイッチはスイッチングにカットスルー方式を採用しており、FCS エラーを持つフレームは破棄されずに転送されます
カット・スルー方式とは MAC フレームの宛先アドレス情報を基に転送判定を行い、即座に転送する動作です。
一方、ストア&フォワード方式は、フレーム全体をスイッチのバッファメモリに格納してから、転送する方式です。
カット・スルー方式は、ストア&フォワード方式に比べ、低遅延であるという利点があります。
ストア&フォワード方式では、パケットの FCS エラーを検出した場合、当該フレームは破棄されますが、カット・スルー方式では設計上、エラーフレームが転送される可能性があります。
一般的に FCS エラーの増加は当該リンク上で物理的な不具合が原因(cabling, bad port, NIC card,…) あるいは全2重/半2重のミスマッチが起きていることを示しますが、Nexus5000 では上述の通り、カット&スルー方式により FCS を透過しますので、show interface counters errors コマンドなどを用いて、当該インタフェース以外での FCS エラーパケット受信の有無の確認してください。
