はじめに
メモリを増設してスペックを向上させる際、既存の構成と異なるメモリを手配すると、サーバが起動しないことがあります。
UCS は、各モデルで「メモリ ガイド」が案内されているので、搭載するためのルールや推奨構成、注意事項をよくご確認の上、追加するメモリを選定し増設するようにして下さい。
メモリ ガイド 例:
Cisco UCS サーバ C220/C240/B200 M5 メモリ ガイド 製品仕様・構成ガイド
Cisco UCS C220/C240/ B200 M6 メモリ ガイド
メモリ搭載時のルール
チャネル(A1、A2など)やスロット(A1、B1、C1、D1、E1、F1 など)による搭載ルールがあります。
こちらのルールに抵触すると製品部門で動作検証していない構成となり、動作保証されない状態でサーバ起動が出来ないなどの影響が発生致します。そのため、搭載ルールには十分ご注意下さい。
・同一チャネル内の DIMM
・同じチャネル内の DIMM(A1、A2など)のキャパシティを同じにする必要はありません。
・以下は混在させないでください。
■ 同じチャネル内のクロックレートが異なる DIMM
■ RDIMM と LRDIMM とその他の DIMM
・同じスロット内の DIMM
・最適なパフォーマンスを得るためには、同じスロット内の DIMM(A1、B1、C1、D1、E1、F1 など)のキャパシティを同じにする必要があります。
・同じスロット内で DIMM タイプを混在させないでください。
※同じスロット内に異なる DIMM キャパシティを存在させることはできますが、最適なパフォーマンスより低くなる可能性があります。最適なパフォーマンスを得るためには、同じスロット内のすべての DIMM を同じにする必要があります。
※DIMM は取り付けられた CPU の最低速度で動作します。
メモリの搭載順序
メモリを搭載する際は各 CPU に対してどのスロットへ搭載していくか搭載順序があります。
お持ちの UCS 機器に対応する「メモリ ガイド」を参照頂き搭載順序通りに構成するようご注意下さい。
また、「CPU ごとに 5、7、9、10、11 個の DIMM を使用することは推奨されない」 など、搭載する枚数に関する注意事項もあるため、推奨構成で構築するようにご配慮下さい。
メモリ選定時の注意点
既存の UCS 製品で同一クラスタであっても搭載されているメモリのタイプ( RDIMM , LRDIMM )が異なる場合があります。
PID が似ているため、追加でご購入される際はご注意ください。
例:以下は異なるタイプのメモリです。
・UCS-MR-X32G2RS-H ・・・ RDIMM
・UCS-ML-X32G2RS-H ・・・ LRDIMM